Fashion★シゴトNEWS

2023.10.12

販売員として、お客さまの人生の大切なタイミングに関われる仕事

私たちクリーデンスは、アパレルをはじめとするファッション業界で販売員としてはたらく人が、これまで以上にやりがいをもってイキイキとはたらくことができる状態をつくるために「販売員価値向上プロジェクト」を立ち上げ、さまざまな取り組みを行っています。
今回は、ファッションの世界で販売職の仕事にやりがいを持って働くRさんにお話を伺いました。

もくじ

前職ではスタッフが成長する姿を見るのがやりがいだった

まずはこれまでの経歴を教えていただけますか?

古着屋のオープニングスタッフとして働いた後、国内アパレル企業へ販売職として入社しました。
カジュアルブランドでアルバイトとして約5年、その後正社員として店長になり、トータルで13年ほど在籍していました。ちょうど1年前に、クリーデンス経由で現職である外資ラグジュアリージュエリーブランドへ転職しました。

国内アパレル企業でのやりがいはどんなところでしたか?

もっともやりがいに感じていたのは、スタッフの成長する姿を見ることです。
一緒に働いているときに限らず、学生時代にアルバイトとして一緒に働いていたスタッフが、社会人になって会いに来てくれて「成長したな」と感じると、本当に嬉しいです。
店舗スタッフが10人ほどいたので、関われる人数が多かったのも楽しかったポイントです。

販売職の中でも、特にマネジメントが楽しかったのでしょうか?

もちろん洋服が好きで働いていたので、「ファッションを楽しめること」や「お客さまに接客できること」が第一ですが、マネジメントも同じくらい楽しかったですし、難しいながらにもやりがいを感じていました。
当時は怖い!言われることもあったんですが…(笑)今となっては感謝してくれる後輩スタッフもいて慕ってもらえるのが嬉しいですし、やってきたことは間違いなかったのかな、と思います。


転職活動をきっかけに「接客」のやりがいを再認識し、ラグジュアリーブランドへ挑戦

13年も勤めた企業から転職を考えたとき、一番したいことは何でしたか?

実は活動当初、事務や営業など、販売職以外の求人も見ていたのですが、具体的に想像したときに、本当にその仕事って自分にとって楽しいと思えるのか…?という疑問が出てきたんです。色んな求人を見た上で、「やっぱり販売をしたい!」という気持ちが強くなりました。
それは私にとって、アパレル販売の仕事が楽しくてやりがいに感じていたからこそだと思います。

同じ販売職で、カジュアルブランドからラグジュアリーブランドへということですね。

扱う商材や価格帯を変えることで、前職のカジュアルブランドでは接することのなかったお客さま層へ接客の幅を広げ、成長したいと考えました。あとは純粋に、ラグジュアリーブランドへの憧れもありました(笑)。
転職活動の中では、もともと持っていた知識だけでなく、色んなブランドの店舗に出向いて商品を手に取り、接客を受けました。その上で、自分の考えや接客スタイルに合ったブランドを見つけたいと思ったんです。今それが叶えられているので、しっかり企業研究して良かったです。

転職活動するまでに、悩みはありましたか?

長らく同じ会社で過ごしてきたので、他ブランドで通用するのか不安でした。それ以前にまず採用してもらえるのかもすごく不安でした。自分の経験に近いカジュアルブランドであれば転職できるイメージもあったのですが、ラグジュアリーブランドはハードルが高すぎるんじゃないかと思って…。
さらには洋服ではなくジュエリーという未経験のカテゴリーでもあったので、私にとっては大きな挑戦でした。

新しい環境に飛び込んで、挑戦して良かったと実感したことはありますか?

現職に決まってからも、敷居の高い接客を求められるのではないか、これまでの経験は活かせるのか、と不安だったんですが、転職して感じたのは、『お客さまと向き合う』という、接客サービスのベースは変わらないということでした。これまでの経験をちゃんと活かせることが自信に繋がりましたし、改めて接客の仕事が好きだという気付きにもなりました。

実は転職するとき、一部で「13年も働いた企業を辞めるのは勇気がいるよね」という声もあったんですよ。もし転職する勇気が持てずに悩んでいる人がいたら、私の今回の転職が、刺激や勇気を与えるきっかけになるといいなと思います。


お客さまの人生の大切な瞬間に携わっていきたい

現職は、前職とは価格帯やお客さまの層などさまざまな違いがあると思いますが、すぐに慣れましたか?

正直慣れないです…!というか、慣れてはいけない…とも思っていて。記念日やプレゼントなど、人生の大切なイベントのために足を運んでくださるお客さまと向き合う仕事なので、日々緊張感を持って仕事に臨んでいます。
先輩社員から「私たち一人ひとりが個人事業主だと捉えて働くことが大事」と教わって、責任の重さを感じながら毎日を過ごしています。先輩自身、2~3年と経験してもいまだに慣れることはないそうです。
でもそれは怯えるような感じではなく、良い緊張感です。それだけお客さまの人生に携わらせていただいていると実感しています。

奥が深いですね…!入社後苦戦した事はありますか?

動画での研修や、基礎を教えてもらえるプログラムなどが充実していて助かっています。
ただ店頭に立つと、お客さまにとっては新人かどうか、ジュエリー販売経験があるかは関係ありません。先輩社員にも助けてもらっていますが、みんな忙しいので受け身ではなく、自分から学んでキャッチアップしないといけないと強く感じます。特に不足している商品知識などは積極的に勉強しています。
また、百貨店での勤務が初めてなので、「館」の仕組みを理解するのがまだ難しいですね。

転職後、私生活での変化はありましたか?

すごく変わりました!勤務地が近くなったこともあって、時間など色んな余裕ができましたし、年収アップが叶ったのも嬉しいです。これから自分用のジュエリー購入を予定していて、どれにしようかと楽しみに選んでいるところです。

ラグジュアリーブランドでは、いわゆる「上顧客」の対応なども新たに経験しますよね。

外商担当はまだこれからですが、外商カードを持っていた方の取り次ぎなどは少しずつ発生しています。お客さまと自分との1対1の世界だけではなく、外商員との関わりが増える経験は前職ではなかったので、とても新鮮です。

ブランドとして大事にしているミッションやポリシーはありますか?

「喜んでいただく」ことを一番に考えています。シンプルですが、原点だと感じています。

それはご来店いただいたときだけでなく、その前から始まっています。LINEやメールなどを通じて、新作商品や購入品のクリーニングに関してご案内したり、検討中のお客さまには後押しになるような情報を来店後2時間以内にお送りするなど、お客さまに合ったさまざまなコミュニケーションを心がけています。

2時間以内…!記憶の新しいうちにアクションを起こすのですね。実際に印象的だったエピソードはありますか?

どのお客さまももれなく印象的ですが、特にブライダルの方は心に残りますね。
婚約指輪の接客をしたお客さまがその後婚約され、お相手の方と一緒にご来店されたときは感動しました。単に「ご購入いただいた」というだけでなく、お客さまの人生の大切なタイミングに関われたことが嬉しいですし、何よりのやりがいに繋がっています。

お客さまの年代も目的もさまざまな方がいらっしゃいますよね。

はい。以前、50代を迎えるお客さまを担当させていただきました。
若い頃、ニューヨークにある当ブランドの店舗で買ったペンダントをずっと大切にされていて、50歳の記念にジュエリーを購入したいというご相談でした。

大切なお買い物なので一度のご来店では決め切れず、何度も足を運んでいただいた末、約200万円のネックレスをご購入されました。LINEやメールなども含めてご相談を重ねて、いよいよ決断されたときには私も嬉しかったです。
そこから顧客となり、今も担当させていただいています。イベントや新作のタイミングはもちろん、ただ会いたいからと店舗に足を運んでくださることもあり、販売の仕事をしていて良かったと感じる瞬間です。


「お客さまの願いを叶えるお手伝いができる」喜び

最後に、15年以上のキャリアを重ねた今、改めて販売員の価値とは何だと思いますか?

SNSが普及する現在において、我々販売員が直接お客さまと対話して、「お客さまの願いを叶えるお手伝いができる」喜びを感じられる仕事です。お気に入りのジュエリーを身に付けてどこかにお出かけする…そういう時間を生み出せることがとても嬉しいです。

特に現職では、人生の節目のお買い物に携われているという意味でその喜びはより大きいですし、介在する価値を実感しています。大変なこともたくさんありますが、辞めたいと思ったことは一度もありません。ここまでお客さまと密接にお話ができる職業はなかなかないですし、それを純粋に楽しいと思えるからこそ15年のキャリアを歩めています。

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