採用をお考えの企業様へ

2019.07.08

セミナー「新卒採用マーケット勉強会」レポート(第19回クリーデンス法人向けイベント)

クリーデンスでは去る2019年6月26日(水)、法人向けセミナー「新卒採用マーケット勉強会」を開催いたしました。
アパレル・ファッションにかかわる多くのみなさまにご参加をいただき、講演とご参加いただいた方同士のグループディスカッションを行いましたので、そのレポートをお届けいたします。

当日は二部構成となっており、まずは前半、パーソルグループで新卒採用における学生・大学・企業の支援を手掛ける「株式会社ベネッセi-キャリア」のスタッフが登壇し、新卒採用動向の共有からスタートしました。


2020年卒マーケットの振り返り:続く「超・売り手市場」と「大手志向」

2020年卒の新卒採用における有効求人倍率は1.83倍。前年よりも0.05ポイント下落したものの、依然として高水準を維持しており、「超・売り手市場」の様相に変化はありません。
また「やりがい」よりも「安定」や「給与」を重視する学生の傾向から、強い大手志向も続いており、従業員規模が5,000名以上、いわゆる大企業の有効求人倍率が0.42倍であるのに対して、300名未満では8.62倍と、格差は広がる一方です。

このような状況のもと、より自社に合った学生の獲得を目指して、採用活動の時期を早める企業が増えています。
そのため経団連が発表した倫理憲章は形骸化しており、5月31日までに面接を開始している企業が前年よりも2ポイントアップの89.8%、3月31日までに内定出しを開始している企業に至っては、中小企業を中心に前年よりも8.7ポイントアップの22.3%となりました。
すでに内定を獲得していながら就職活動を続けるケースが増えているものの、7月半ばには70%ほどの学生が活動を終え、内定中の企業への入社意思を固めるものと見られます。

一方で、この日ご参加いただい方のうち、セミナー当日(6月26日)時点で完全に新卒採用を終了させていた企業は23社中わずか3社でした。
採用活動が長期化し、過去には新年度を目前に控えた3月末まで面接を行った企業もあったそうです。
しかし上述したとおり、多くの学生が7月半ばで活動を終えてしまうことから、先延ばしになるほど採用は難航する傾向にあります。
また、内定した学生を入社へ導くための内定者フォローも重要となっており、アンケートによると半数以上の学生が、食事会などの懇親会の実施が、入社意思のカギとなると回答しているそうです。
ただし学生の意見は「拘束時間が長いなど過度なフォローは不要」「連絡がないと必要とされていない気になる」と分散しており、対応の難しさがうかがえました。


2021年卒へ向けて:「採用の早期化」と「インターンシップの実施」

大手企業を対象としたアンケートによると、これまで新卒採用の施策としてやって良かったこと、今後も注力したいことのトップは「インターンシップ」だそうです。
他部署の現場スタッフに協力を仰ぐ必要はあるものの、1日で終わるプログラムであれば学生が参加しやすく、また既存の会社説明会に近い内容で実施できることから、多くの企業で恒例のイベントとなっています。
ただし実際の目的である母集団形成の効果については、年々下がっているとのことで、これについては対象を低学年化するなどの対応を検討しているケースが多くなっていました。

またこのほか、採用活動の開始時期の前倒し、総合職採用の廃止(ジョブ型採用への切り替え)、ターゲット要件のさらなる具体化、一部工程を省略してスピードアップを目指すなどの施策も、新卒採用を成功に導く施策の一つとしてあげられました。


グループディスカッション

後半では5~6名のグループに分かれ、各社が抱える課題や効果があった採用手法などについて、共有・ディスカッションを行いました。
クリーデンスが主催するセミナーではお馴染みとなっているグループディスカッション、どのようなテーマであれ、日ごろは見えにくい他社の取り組みなどを聞くことができるため、毎回ご好評をいただいております。

母集団形成

採用成功の第一歩ともいえる母集団形成。
これについては利用し続けてきたナビサイト系ツールの見直し、SNSを活用した効果的なウェブプロモーションの実施、リファラル採用(社員による人材紹介)の活用、大学のファッション系サークルへの呼び込みなど、より確度の高い施策を行う企業が増えていました。

インターンシップ

上述したとおり、多くの企業が取り入れているインターンシップ。この日ご参加いただいた方からも、実施しているという声が多数あがりました。
人気職種の講義や業務の疑似体験を通じて、その職種だけではなく、社内のあらゆる仕事が連動しており、重要であることが伝えられることから、1日で終わるプログラムを数回実施したというという企業もありました。
ただしアパレル・ファッション業界ならではのプログラムともいえる店舗見学については、参加者が分散するので実施しやすい一方で、特に社内の協力が重要になってくるため、綿密な計画が必要だということです。

このほか企業・ブランドによって、新卒の学生を集めるための訴求ポイントや施策は異なるものの、重要なのは「さとり世代」と呼ばれ、氾濫する就活対策情報で武装した最近の学生を理解すること、という共通認識がうかがえるひと時でした。


アンケートから

最後に、終了後に回答いただいたアンケートから、今回の感想をいくつかご紹介いたします。

「定量的なデータで傾向が把握できた」
「学生の就職観と企業選択のポイントのお話が参考になりました」
「他社の方と採用に関してお話しする機会が少ないので、グループワークはとても良かった。もっと時間があっても良かった」


クリーデンスでは、今後もアパレル・ファッション業界の人事・採用に関するセミナーや講演会を企画してまいります。
テーマや登壇者についてのリクエスト、内容についてのご意見がございましたらお気軽にご連絡ください。
次回セミナーにつきましても、詳細が決まりしだい、メールや当ウェブサイト等にてご案内させていただきます。