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2017.08.31

ジョン・レノンも愛した「白山眼鏡店」その高い評価の裏にある接客スタンスとは

“デザインしすぎない”というこだわりがつまったオリジナルフレーム “デザインしすぎない”というこだわりがつまったオリジナルフレーム
“デザインしすぎない”というこだわりがつまったオリジナルフレーム

1883年、人形町で創業された「白山(しらやま)眼鏡店」をルーツに、1946年に上野で誕生した「白山(はくさん)眼鏡店」。1975年よりオリジナルフレームを製作し、現在では約120アイテム580バリエーションのフレーム、およびケースや小物に至るまで、すべてオリジナルで展開している。

1979年に来日したジョン・レノンが白山眼鏡店のオリジナルモデル「MAYFAIR(メイフェア)」に一目ぼれし、愛用していたという話が有名であるが、他にも国内外問わず多くの著名人から愛されており、眼鏡にこだわりを持つ人であれば、一度はその名前を聞いたことがあるのではないだろうか。

なぜ白山眼鏡店が、これほど厚い支持と評価を集めているのか。
もっとも大きな理由がそのデザインと品質であることは言うまでもない。白山眼鏡店は「デザインしすぎない」デザインと、ジャパンメイドの品質によって、かける人に自然と馴染むフレームを実現している。
もうひとつの理由がフィッティング、つまり調整である。調整具合には個人差があり、これという正解がないため、お客さまにご満足いただくサービスを提供する上では高い技術が求められる。
同店では、眼鏡屋専用の極めて複雑な骨格をした顔型の人形を使って何度も練習を重ね、スタッフ同士で互いに実験台になって技術を磨き、高い水準に達したスタッフのみがその作業に携わることができるという。

最終的にどの眼鏡を選ぶのかを決めるのはお客さま、という接客スタンスもこだわりのひとつ。
たとえば洋服であれば、ショップスタッフのセンスでお客さまに商品やコーディネートの提案をすることは普通であるが、白山眼鏡店では、あくまでフレーム選びはお客さまの好みやセンスが第一に尊重されるべきで、実用面・機能面のアドバイスをしたり、眼鏡の不満点を解消するような提案をしたりするのがショップスタッフの役割だと考えている。

社長の白山將視氏は「駅員さんは目的地への行き方を熟知しているが、どこをどのように旅するのかは乗客の自由。」と例えて話す。このお客さまを第一に考えるスタンスが、高品質な商品に付加価値を与え、白山眼鏡店としての厚い支持へと繋がっているのだろう。

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