Fashion★シゴトNEWS
2015.09.17
2015年8月の業界全体の動きと、変化しつつあるファッション・アパレル業界の雇用形態(CREDENCE JOURNAL vol.29)
“企業の採用動向”をお届けする「CREDENCE JOURNAL」。
今回は2015年8月の業界全体の動き、そして変化しつつあるアパレル・ファッション業界の雇用形態についてお伝えします。
2015年8月の動き
夏休みシーズンの8月、求職者(弊社転職支援サービスへの登録者)の動きは落ち着いていましたが、3月から続いている、昨年対比での増加傾向は依然として保っています。職種別では営業の登録者数が昨月対比、昨年対比ともに若干伸びているものの、デザイナー、特にレディースデザイナーが大きく減少しました。
一方、新規求人(クリーデンスへお寄せいただいた求人)は前月を大きく下回り、昨年割れとなってしまいました。
ただし7月の数値が大きく伸びていましたので、例年は7~8月で行っていた秋・冬向けの採用を、前倒して7月中に行った企業が多かったとも考えられます。職種別では販売職のほか、デザイナー・パタンナー・MDなどモノづくり系職種で減少していました。
9月は例年であれば、求職者、新規求人ともに盛り上がりを欠く月となりますが、大阪の「エキスポシティ」など、大規模商業施設のオープンが控えている地域では、引き続き販売職の求人が盛り上がっています。
人気企業・ブランドの求人は早々に求人を締め切ってしまいますので、早めに動き出されることをおすすめします。
変わりつつある?アパレル・ファッション業界の雇用形態
今回は毎年この時期に調査している、アパレル・ファッション業界の雇用形態事情をお伝えします。
2013年4月に労働契約法が改正され、有期労働契約の上限が5年となりました。
改正後に契約を締結した有期労働者の契約期限は、早ければ3年後の2018年に訪れます。
ここへきて、社員の雇用について改めて考える企業が増えてきたようにも感じられます。
この1年間でクリーデンスにお寄せいただいた求人の職種別雇用形態はグラフの通り。 全体での正社員雇用率は、2013年は50%、2014年は54%、今年2015年は56%と徐々にですが増加傾向にあります。 社員の不安を軽減する環境づくりに注力する企業が増えつつあると言って良いでしょう。
その一方で気になるのは、デザイナーやパタンナーなど、技術職での業務委託契約の増加です。
もちろんフリーランスで活躍したい方、ご家庭に事情のある方など、時短勤務や週3日勤務といった柔軟な働き方を希望される方にとっては、より働き方が柔軟になったかと思います。
とは言え多くの求職者が優先するのは、やはり安定イメージが強い正社員雇用ではないでしょうか。
転職活動中、求人票に書かれている雇用形態のチェックがもれてしまい、後々「こんな想定ではなかった」となってしまうケースが、まれにですが発生することがあります。ご希望の環境で新しいスタートが切れるよう、細かいところにまで目を配って求人をご検討いただくことをおすすめします。
求人票のどこを見ればいいか分からない、何を重視すべき?など悩んだ方はぜひお気軽にキャリアアドバイザーまでご相談くださいね。
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