アパレル企業特集

2010.11.02

株式会社アニエスベーサンライズ

新ブランド「To b. by agnes b.」
不況が続く中でブランドを立ち上げたその意図は?

気になる写真をクリックしてください。詳細を見ることができます。

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01.アニエスベーサンライズの姿 パリのエスプリがたっぷり詰まった社内。ブランドや商品への思い入れが強いメンバーが集まっています!

さっそくですが、入り口からアートが沢山ありますね。

はい。アニエスは様々なアーティストの支援をしたり、映画の協賛をしたりしていて、当社にあるアートはアニエスが発掘したアーティストの作品なんです。また、アニエス自身が撮影した写真もあります。オフィスもパリの雰囲気を大事にしていますね。

ブランドカタログを拝見すると、プリントTシャツのメッセージにもひとつひとつポリシーがこめられていたり、映画がインスピレーションの源だったりと、カルチャーに溢れていました。

そうなんです。アニエスのファンの方々はもちろんお洋服も好きでいてくださっているのですが、アニエスが持つカルチャーというか、独特の世界観を気に入っている方が多いんですよ。

お話を伺うと、アニエスさんとの距離をすごく近く感じます。

ええ、日本が独自で企画しているアイテムもすべてアニエスのアプルーバル(承認)が必要なので、日本のスタッフもMDやスタイリスト(デザイナー)なども、パリへ行って直接アニエスとやりとりしていますよ。また、数年に一度はアニエスが来日しますので、普段の仕事で関わらないスタッフも直接話ができて、ものすごい刺激を受けた、という話も聞きますね。

そういえば今年、日本がワールドカップで競合デンマークを破って決勝トーナメントに進んだ際は、「subarashi(素晴らしい)」というメッセージが届きました。太陽の絵が添えてあり、茶目っ気のあるメッセージでしたね。アニエスは日本が大好きなんです。

話は変わりますが、オフィスはどんな雰囲気でしょうか?

オフィスは余計なパーティション等もなく、とても開放的です。毎週月曜にはオフィスメンバー90名で朝礼を行っていて、顔を合わせてお互いの情報交換や会社の目標を共有しましょう、という目的で実施しています。部署によってカラーはありますが、社員同士のコミュニケーションはとても活発ですね。

毎週金曜日は業務時間が10分早く終わると伺いましたが、何かの取り組みですか?

元々は店舗営業との兼ね合いで始まったのですが、それをきっかけに金曜は早く帰ってプライベートを充実させようという、という意識のスタッフもいると思います。普段から仕事を効率化して早く帰ろうという呼びかけを行っていて、時期にもよりますが平均するとアパレル業界の中では残業も少ないほうではないでしょうか。

求める人物像について、すべての仕事に共通するマインドなどはありますか?

ブランドや商品に関して思い入れがあることです。それは、単に仕事だからやっているということではなく、自分自身がこういう商品を作りたくてやっている、こういうのをやってみたい、こういうブランドに育て上げたい、というような目指したい思いがあるということです。今いる既存の社員も「アニエスベー」というブランドや商品に対する思い入れはとても強いです。
また、当社はチームごとに仕事を行うのでチームプレーができる、前向きで柔軟性がある、ということも重要ですね。


02.To b. by agnes b. 誕生とこれから 2010年2月に誕生した日本オリジナルライン。現場はいつも刺激的、アニエスからの言葉は何より自身の糧になる。

2010年2月にスタートした「To b. by agnes b.」は、パリではなく日本が独自で企画しているラインだということですが、どういった背景なのですか?

日本では90年代後半、「アニエスベー」が爆発的にヒットしました。その頃からのファンの方々が今でも好きでいて下さっているのは大変嬉しいことです。さらに言うなら今の若い方々にも正統派フレンチカジュアルブランドとしての「アニエスベー」を好きになって欲しい。 そこで、アニエスベーらしさは踏襲しつつも日本のマーケットに合ったトレンドも取り入れた商品展開をしていこうと考え、パリの本社へ提案し、日本で企画から行うライセンスブランド「To b. by agnes b.」を立ち上げました。

野澤さんはブランドの立ち上げ時期に入社されましたが、最初はどんな雰囲気でしたか?

「To b.」が立ち上がるまで、洋服に関してはアニエスがデザインし、パリで作られたパターンを日本向けにサイズ調整し生産する、という流れだったので、社内で企画するという環境がありませんでした。「To b.」チームのみんなで協力しながら少しづつ必要なものを揃え、スタッフも増え、やっとそれらしくなってきましたね。

アニエスさんとの距離が近い、という話も伺いました。

入社直後、MDと一緒にパリへアプルーバルを取りに行ったのですが、いきなりでオロオロ(笑)想像よりも近いところでアニエスと意見を出し合ってものづくりができる環境は驚きであり、刺激的でした。 「To b.」も企画は日本ですが商品はすべてアニエスがすべてチェックします。そんな経験も初めてで、最初はデザイン画を出していたのですが伝わりづらく、サンプルを作ってプレゼンという形に切り替えるなど、試行錯誤しながら進めています。

ブランドの立ち上げとともに駆け抜けたこの1年、いかがでしたか?

本当にあっという間。入社当初はアニエスらしさと日本のトレンドを融合させる、という感覚を掴むのが難しくて、正直、生みの苦しみがほとんどでした。「アニエスベー」ショップを回ってアイテムをできるだけ多く見たり、周りのスタッフと話したり、社内の資料を見たりして視野を広げていましたね。徐々に慣れてきて、今は生みの喜びを感じるようになってきました。「アニエスベーといえばボーダー」というような、ブランドのアイコンとなるアイテムを「To b.」でも作っていくのが目標です。

入社して嬉しかったことを教えてください。

やっぱり一番はアニエスと直に会って一緒に仕事ができたことです!日本とは全然違う感覚なので、返事があると「こんな風になるんだ!」とびっくりして、刺激を受け、それが私の糧になっています。また、彼女はものすごくパワフルで仕事やアート、バカンスの楽しみ方などすべてにおいてアクティブ。女性としても憧れます。
もうひとつは伊勢丹にショップが出せると決まったこと。しかもいい場所で、本当に嬉しかったです!「アニエスベー」ファンの方が娘さんを連れて親子で来てくださったりもしているそうで、ブランドの目的である、若い方々に着ていただきたいという思いも、いいスタートが切れているな、と。

最後に、こんな人と一緒に働きたい!という思いをお願いします。

「To b.」チームは和気藹々としているので明るい方がいいですね!仕事面では商品のクオリティを大事にしていて、こうすればクオリティがあがる、という感覚が分かる方。
また、雑貨の構成比を上げていくことがミッションのひとつなので、雑貨の豊富な引き出しを持っていて、サプライヤーなどのご経験がある方だと頼もしいですね。「To b.」の完全オリジナル雑貨を企画をしたい方、ぜひ一緒に働きましょう。


03.進化を続けるagnes b. VOYAGE 1993年の誕生以来、愛され続けるバッグライン。バッグ一筋のチーフデザイナーがこだわる「売れるものを作る」という姿勢

土橋さんは「VOYAGE」でもう10年以上デザインしていると伺いました。

そうですね、僕は「VOYAGE」に関わる前からずっとバッグデザイン畑でした。学校を出てまず2社を経て、元々「VOYAGE」のライセンスを持っていたサザビーへ転職しました。そのままサンライズへ移行して、10年以上「VOYAGE」をやっています。ブランドのメインがFemme(レディースバッグ)なので、今はFemmeを主に手がけています。

アニエスベーというブランドがありながら日本発信で企画を出し続ける難しさはありますか?

洋服部門はパリの企画からスタートしますが、バッグは「VOYAGE」の成功があるので企画から日本でやるという空気ができあがっています。もちろんアプルーバルは必要で、半期に2~3回はパリに行き、そのたびにアニエスのチェックが入っています。ブラッシュアップして、というよりも「これは好き」「これは嫌い」という感じではっきりしているので、全くダメなものもありますが、それは潔く割り切っています。

そんなにパリとのやりとりがあるのですね!

パリにアニエスとの橋渡しをしてくれるパートナーがいて、信頼関係が築けているので非常にやりやすいです。直でアニエスとやりとりするというよりは、ワンクッション置いているのである程度こちらの意図を汲んだ上で話を進めてくれるんです。

アニエスらしさというものは長年の経験で分かってくるのでしょうか。

そうですね、知らず知らず体にしみこんでいると思います。うまく言葉にするのは難しいのですが、幅広い年代に向けて展開しており、持ちやすく、買いやすい値段だけど安すぎもせず、可愛く見えるというとても便利なアイテム。意外と他に競合がないと思っています。洋服とは違うバッグの流れもあるので、「VOYAGE」らしさ、というのが正解かもしれませんが、これまでの経験で「日本でこういうものが売れるだろう」という方向性にアニエスのエッセンスを入れていくという感じでしょうか。

アニエスが見てどう思うか、というのもだんだん分かってくるので、彼女がOKを出してかつ売れるものを作る、というのが「VOYAGE」デザイナーの仕事だと考えています。入ったばかりの方は、スキル云々よりもその感覚を掴むまでが大変かもしれませんが、経験によって理解が深まると思います。

これまでの「VOYAGE」での仕事の中で印象的なエピソードはありますか?

当たり前のことですが、売れないと思ってものづくりをする人はいません。僕もMDと一緒にこれまでの傾向を細かく組み立てて、売れると思うものを作っています。なので、売れて嬉しいというよりも、売れなかった時のショックが大きいですし、印象的というか、いつまでも覚えていることが多いです。

プロ意識ですね!求める人物像もやはりそういった思いの強い方でしょうか?

そうですね、「こういうバッグを作りたい」「こういうことがやりたい」という思いがあり、それを絵にできる方。やはり強い思いがないとできない仕事だと思います。 とはいえやはりアニエスという看板があるので、自分がやりたいことではなく、「VOYAGE」というブランドをどうしていきたいか、という視点が大切です。そういう意味で信念はあっても臨機応変に対応できる方に来ていただきたいですね。
スキル面では、洋服ブランドで少しバッグも、というよりはバッグ専門で図面なども細かく描け、できればカジュアルがお得意な方、ぜひお待ちしています!

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agnes b.(株式会社アニエスベーサンライズ)

agnes b.(株式会社アニエスベーサンライズ)

事業内容 仏ブランド「アニエス・ベー(agnes b. フランス語発音:アニェース・ベ)」を展開する日本法人
事業所 本社:東京都港区六本木1-8-7 アーク八木ヒルズ
設立 1983年12月
代表者 門田 剛
従業員数 630人(2010年11月現在)
資本金 9800万円

 

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