アパレル企業特集

2010.09.15

株式会社プリンシプル

“感度と技術を融合させる”次世代アパレルへ—
順調な業績の土台にある、プリンシプルが目指す想いとは?

レディースブランドを中心に商品企画から製造までを行なうプリンシプル。2006年の設立から4年、企画から製造までを一括して請け負うODM企業として順調に事業を拡大している。
しかし同社が本当に目指しているものは、ただ単純な事業拡大だけではない。アパレル業界全体を見据えた思いを代表取締役の瀧谷さんに伺った。

次世代アパレル企業への変貌

次世代アパレル企業への変貌

現在は従来のアパレル企業が企画機能を持たなくなり、いわゆるOEM/ODM企業が大躍進を果たしている時代です。2004年頃から感覚的にはこの流れを先読みしていましたが、リーマンショック以降、特に顕著にアパレルの産業構造が変わってきました。

これまではスピードに勝った企業、つまり売れそうなもの/売れているものに対するアクションが早い企業が勝ち組と言われていました。しかし次の世代は、よりアパレル的である企業が優位になると思います。そのいわゆる次世代アパレルとは、“感度と技術をうまく融合させることができる企業”です。
消費者的であり、バイヤー的でもある感度と、昔ながらのものづくりに長けた技術面、その両方をあわせもつ企業。従来のアパレルはより小売業に特化し、そこに次世代アパレルがゼロから企画立案、製造までを担っていく、というイメージです。

同社は、ODM企業として突き抜けることで上記のような次世代アパレル企業へと変貌を遂げようとしています。ワンストップアパレルソリューション企業といいますか・・・ODM企業がより旧来のアパレル的な存在になっていくのではと考えています。


スポーツチームのようなフラットな組織を目指したい

スポーツチームのようなフラットな組織を目指したい

一般的に、若手は雑務からスタートし年齢に応じて徐々に職域が広がっていきますが、同社ではまた別の考え方をしています。
20代であれば20代にしかできないことや能力があり、40代であれば40代にしかできないことや能力がある。スタッフには、人生の中で「その年代でしかでいないこと」を最優先で取り組んで欲しいと思っています。

通り一遍の人材育成プランや人事体制では、人は最大限活かされない。得意分野を思いきり活かしながら、旬な時期に一番得意な仕事をしてもらう。そういうスタッフが何人も集まって、個人でなく組織として最大のパフォーマンスをお客様へ提供する。そういう組織体でありたいんです。

スポーツチームは年齢関係なく、個々がそのポジションで自身の強みを活かしていますよね。まさにそのような組織を目指しています。


どこに行っても通用する人材を輩出するキャリアづくり

どこに行っても通用する人材を輩出するキャリアづくり

さらには将来ずっとそのポジションを担当するというわけではなく、例えばデザイナーとしてキャリアをスタートしても、その後営業や生産になったり、またはそのままデザイナーを極めたりと、複数のキャリアを用意することが重要です。そうすることで人材の定着につながり、企業の成長へとつながっていくと考えています。
デザイナー出身の営業なんて、今後のアパレル業界では非常に重宝されると思います。

自社で役に立つ人材ではなく、どこにいっても通用する人材を輩出する企業であり、そういった人材が集まってくるプロの集団でありたいですね。


ヒットの鍵は、やはりデザイナー企画

現在は緻密なMD計画のもと、MD主導の物づくりが多くなっているのは確かです。ただしデザイナーの感性をもとにした企画は絶対に重要。同社においても、マーケット分析の上でのMD企画などは継続しつつ、やはり社内のデザイナーの感性を存分に活かした提案を一番重要視しています。

そういう考えのもと、同社には、全社員の約半数を占める10名以上のデザイナーが在籍しています。爆発的なヒットアイテムの鍵は、やはりデザイナーの感性ではないでしょうか。


プロに認められるようなオリジナルブランドも作りたい

プロに認められるようなオリジナルブランドも作りたい

自社のオリジナルブランドを持つ、という考えを持っています。ただ単にモノを作ってうることを目的とするのではなく、企業様へプリンシプルという集団をプロモートしていくひとつのツールとして、オリジナルブランドを発信していく。ブランドを立ち上げるならそういう位置づけでありたいと考えています。

なので、同業他社から見られたときに評価の高いブランドを目指したいです。この点においてもやっぱり最も重要なのはデザイナーの感度と技術。プリンシプルの持つそれらを世の中に発信する場でありたいのです。

ですのでトップダウンではなく、あくまで社員一人ひとりに思いがあり、それが声としてあがってこないとブランドを立ち上げる意味はありません。
その代わり、やりたいというスタッフにはしっかりと任せていきたいですね。

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株式会社プリンシプル

株式会社プリンシプル

事業内容 婦人服の企画、製造、及びそれに係る一切の業務
事業所 本社:東京都港区南青山6-8-17 プルミエビル2F
設立 2006年6月
代表者 代表取締役 瀧谷 岳人
従業員数 17名(2010年9月現在)
資本金 1000万円

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