Fashion★シゴトNEWS

2021.09.29

アパレル・ファッション業界で働く人の「他業界への転職意向」を調査 異業種への転職を希望する人は全体の36.7% コロナ禍でも、業界で働くことに意義を感じる人が多いことが明らかに

クリーデンスは、2021年5月にアパレル・ファッション業界で働く人の「他業界への転職意向」を調査いたしました。今回はその結果をお知らせいたします。


解説1:コロナを機に、他業界への転職を視野に入れた人は36.7%と、同業界での就業を望む声の方が多い

「新型コロナウイルスの流行を機に、他業界へ転職したいと考えるようになりましたか?」という質問に対し、「はい」と回答した人は、36.7%でした。

転職サービス「doda」が行った「異業種転職・異職種転職」に関する分析※によると、2020年度は、すべての業種で、異業種からの転職を受け入れた割合が50%を超えています。これと比較すると、アパレル・ファッション業界で働く人の他業界への転職意向は低いと言えるでしょう。
他業界への転職を考えていない理由には、「アパレルが好きだから」「この仕事が楽しいから」「やりがいがあるから」といった声が多く挙げられ、コロナ禍でも、アパレル・ファッション業界で働くことに意義を感じる人が多いようです。

一方、他業界への転職を考えると回答した人からは、「コロナに影響されない安定した業界で働きたい」「アパレル業界の将来が不安になった」といった声が多く、業界への不安から他業界への転職を考える傾向が高くなったと考えられます。その他にも、コロナによって働き方が変化したことを受け「テレワークで働きたい」などの労働環境や、「給与が安い」といった長年の課題である労働条件についての声も聞かれました。

【参考】転職サービス「doda」「異業種転職・異職種転職」に関する分析
※転職サービス「doda」、およびクリーデンスを運営するパーソルキャリア株式会社のウェブサイトが開きます。

解説2:コロナ禍でも好調な「インテリア業界」「IT業界」への転職意向が高まる一方、キャリア設計に悩む声も

他業界へ転職したいと考えるようになったと回答した人に対し、「どの業界に転職したいと思いますか」と質問したところ、「行きたい業種は決まっていない」という回答が最も多く、次いで「小売」「メーカー」「IT・通信」となりました。

「小売」と回答したのは、特に20代が多く、半数を超えています。中でもインテリア業界に携わりたい人が多く、背景には、コロナ禍で“おうち需要”が拡大し、業績も右肩上がりになっていることから、将来への不安を払拭できること。また、今まで培ってきた接客の経験が活かせると考えた人が多いことが挙げられるでしょう。
2番目に希望者が多い「メーカー」は、商品化までの流れがアパレル・ファッション業界と似ているためイメージしやすいこと、生活必需品などに関わる企業は、安定性があり長く働くことができることを理由に希望する人が多いと考えられます。3番目の「IT・通信」は、テレワークの浸透率が高く、理想の働き方を叶えられることや、今後の成長性の高さを見越してスキルを身につけたいことが要因となっていると言えるでしょう。

また年代別でみると、30・40代は、「行きたい業種は決まっていない」と回答した人の割合が高く、長年アパレル・ファッション業界に従事してきたからこそ、次のキャリアプランに悩んでいる人が多いと推察されます。

調査概要

調査期間:2021年5月17日〜2021年5月19日
対象・調査方法:アパレル・ファッション業界で働く515名を対象に行ったインターネット調査の結果をもとに算出


解説者プロフィール

クリーデンス 事業責任者 河崎 達哉(かわさき たつや)

1984年、兵庫県生まれ。
2008年、株式会社インテリジェンス(現社名:パーソルキャリア株式会社)入社。
キャリアアドバイザーとして、IT・ウェブ領域や金融、医療を担当。
また、さまざまな業界のハイクラス層の転職も支援。
これまでに支援した転職希望者は、1,500名を超える。
キャリアアドバイザー部門のゼネラルマネジャーを経て、
2019年4月からは「クリーデンス」の事業責任者として、
アパレル・ファッション領域の人材サービスをけん引している。


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