アパレル企業特集

2014.08.04

Zoff(株式会社インターメスティック)

“低価格で本物”を追求するメガネブランド「Zoff」が
アパレル経験者を募集。

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Zoffでは、アパレル業界で経験してきたMD・デザイナーを募集しています

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人事総務部長の髙田さんにお伺いします。イキナリ一番気になることから伺いますが、メガネのZoffでなぜ、メガネ業界ではなく、アパレルの経験者を求めるのでしょうか?

髙田さん:
2001年にZoffが生まれて、試行錯誤しながらやってきたつもりでしたが、ふとメガネ業界全体の流れを見たときに「メガネも業界も全然進化していないのでは」と感じたんです。価格は大きく変わり、気軽に楽しんでいただけるようにはなりました。しかし、プロダクトそのものはほとんど変わっていないのです。

確かに、普段生活していて「メガネも変わったなあ」という機会はあまりないかもしれません

髙田さん:
私たちは、メガネというアイテムに大きな変革をもたらすためには、これまでメガネにまったく関わってこなかった異業種の方の発想やアイデアが必要だと考えました。
マーチャンダイジングの方法や、商品への考え方、トレンドの捉え方、という観点でいうと、日本では現在、アパレルが一番進んでいると考えていて、大手グローバル企業をはじめSPAで成功している企業がたくさんあります。そういった環境で経験を積んできた方々がZoffのものづくりに加わったときに大きな変革が生まれるのではないか、考えもつかなかった新しいものをつくり出すことができるのではないか。
そう考えて、アパレル業界を経験してきたMDやデザイナーを募集することを決めました。
実際にここ数年で入社した社員のうち何人かはアパレル出身で、新しいものづくりに向けて動き出しています。


お客さまの求めているものを形にする、“本物”のものづくり

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アパレル出身者のほとんどはメガネのものづくりを知らないと思いますが、実務的に問題ないのでしょうか?

髙田さん:
Zoffのものづくりは「低価格で本物を追求する」というもの。
“本物”とは、お客さまが求めているものを形にすること、と考えています。
商売目線のみで「売れるものを作ろう!」ということではなく、お客さまが困っていること、求めているものを実現していくというものづくりです。色んな感性でインスピレーションを膨らませ、仮設を立てて、具体的な形にしていく、そういったものづくりができる人であれば、メガネを作ることもできると思います。
もちろん、メガネの専門知識は必要になってきますが、入社してから実務の中で学ぶことができるので、心配いただくことはありません。それよりもZoffでは、アイテムによって変わるものではなく、ものづくりを行う上で根本的なことを大切にしていきたいと考えています。

なお細かいところで言えば、デザイナーに関してはCADやイラストレーターで脳内のイメージや手書きのビジュアルを図面に起こせるスキルがあれば問題ありません。

“本物”ともうひとつのキーワードである“低価格”に対して工夫していることはありますか?

髙田さん:
ものづくりには2つの工程があって、ひとつは、価格帯を先に決めてから商品を作るもの。たとえば5000円の上代を決めたら、その間に発生するコストを逆算して下代を決めて、その中で可能なものを作る方法です。
もうひとつは、お客さまが望んでいることから発想を得て、商品化するために現実的なコストに落としていく方法で、Zoffはこちらのものづくりを大切にしています。はじめは5万円のサンプルが出来上がるかもしれませんが、いかにクオリティを下げずにコストダウンしていくかを調整していく。その試行錯誤がイノベーションに繋がるわけです。

つまり“低価格”と“本物”は繋がっているんですね

髙田さん:
価格相応のクオリティのものを作るのは、そう難しいことではありません。
そういったものづくりで良ければ、メガネ業界経験者の方に入社していただいたほうが早いですし、楽だと思います。ノウハウも考えも分かっているわけですから。でもそうではなく、違うノウハウ、違う経験を持っている人たちが集まってああでもない、こうでもないと言いながら「こんなメガネ、今までになかったね」というものを作っていくことが、今Zoffが目指しているものづくりの姿です。


メガネにほとんど触れてこなかったぼくが、
たくさんのメガネとお客さまに触れる中で夢中になっていった

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現在、商品戦略部の部長をつとめる高島さんが、Zoffで働くようになったきっかけを教えてください

高島さん:
それまで別の仕事をしていたのですが、30代に差し掛かるタイミングで今後の人生について考えていたタイミングで下北沢、原宿のZoffを知りました。当時ぼくはメガネを掛けてはいなかったのですが、メガネ屋さんがこんなに若者に人気で注目されているなんてすごいな!と思って興味がわいて足を運んでみたのがきっかけです。
当時の店づくり、無機質の中にカラフルなフレームが映えて見えて、働いているスタッフもお客さんもすごく活気があってイキイキしていて。自然と「ここで働きたい」と思って、入社しました。

入社後はどういった仕事をしていたのでしょうか?

高島さん:
3年で数店舗を経験する中でスタッフ、サブ店長、店長とステップアップして、店長を1年ほど経験したのち、商品部に行きたい、と手を挙げて異動しました。
今は、勤続1年以上あれば異動希望を出せる「社内公募制度」があるんですが、当時はそこまで整っていたわけではありませんでした。ただ普段から「商品をつくるほうに回りたい」ということを言い続けてきたので、SVとの面談の際に「商品部に異動しないか」という話をもうらうことができました。

接客が好きだったという中で商品開発に興味がわいたきっかけは何だったんでしょう?

高島さん:
個人的な話なのですが、小さいときに祖母のメガネを壊してしまったことがあって、「大人になったらおばあちゃんにメガネを買ってあげるからね」と約束したことがあったんですね。その思いがだんだんメガネを“買ってあげる”ではなく“作ってあげる”に変わってきて、なのでもともとものづくりへの思いは漠然とあったんです。

Zoffに入社後、お客さまの希望に合わせてフレームや色などをいろいろマッチングして提案する中で、色んなことに工夫がこらされていることを知り、「メガネってちっぽけだけど、深いな」「自分でもお客さまのためのメガネを作れるようになりたい」と本格的に考えるようになりました。


企画から店頭に並ぶまで8ヶ月。細部にまでこだわる丁寧なものづくり

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現在、どんな体制で商品開発を行っているのでしょうか?

高島さん:
まず、数値的な計画を立てるMDと、実際にクリエイティブを作っていくデザイナーがいて、それぞれ、メンズ・ウィメンズ・キッズとターゲットごとに3チーム編成しています。たとえばメンズMDとメンズデザイナーが組んで企画からデザインまでを一緒に進めていく、というイメージです。

アイテム数はどれくらいあるのですか?

高島さん:
店ごとにアイテム数は違うのですが、800~1200SKUのメガネがあり、おおよそ1年間で1回転するよう回しています。月単位ですと約100SKU前後、20~25型くらいですね。加えてサングラス、ケースなどの雑貨系を手掛けています。

企画が始まってから、店頭に商品が並ぶまでにどれくらいの時間を掛けているのですか?

高島さん:
コンセプトを議論して固めてから商品が並ぶまではだいたい8ヶ月掛けています。
企画、つまりコンセプトを決めて、形や柄、カラーサンプル作って調整するまでに4ヶ月、そのあと生産から商品が店頭に並ぶまでに4ヶ月で、シーズンに合わせて並行して動かしています。

もっと短いスパンで作っているようなイメージでした。すごく丁寧に、じっくりとものづくりをしているのですね。

高島さん:
そうですね。フレームの構造によっても違いますが、意外と時間を掛けているんですよ。
フレームは大きく分けて、板を削り出して作るものと、金型から作ってプラモデルのようにプラスチックを流し込んで作るものがあります。前者は、手は掛かりますがさほど難しいプロセスはありません。後者は、金型を作るまでが大変で、時間もかかりますが、一度作ってしまえばどんどん量産できます。
なので、どこにパワーを掛けるかはものによって違っていて、それがまた奥の深さを感じさせますね。

高島さん自身、Zoffが初めてのメガネ業界というお話でしたが、どうやって知識やスキルを高めていったのですか?

高島さん:
必要最低限のメガネ業界の知識は社内研修などで学ぶことができます。
企画・生産・開発となると、とにかく現場で業務を通じて学んでいきます。我々にとっての現場というのは、店舗ももちろんですけど、主には工場ですね。2ヶ月に1~2回、中国や韓国へ海外出張して工場に足を運んで、実際生産の様子を見たり、工員さんや社長さんと話をしたりすることで、基本的なことから細かなこだわりまで、さまざまなものづくりの知識身に付けていきました。

企画に焦点を絞ると、世の中のマーチャンダイジング、VMD、マーケットなどを学びに、日本国内だけでなくニューヨークやパリやミラノ、ロンドンなど世界の主要都市へ年に数回行っています。メガネに限らず、ファッション全般をチェックして、広い視野でトレンドを掴めるようにしています。


視力矯正としてだけでなく、これまでになかった楽しみ方ができるメガネを

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商品開発に携わって9年目、変わったことや感じたことはありますか?

高島さん:
これまで、「メガネは目が悪い人向けの矯正のためのもの」という前提で、より良い商品を作ろうという追求はしてきたのですが、街に出てさまざまなファッションブランドのショップや商品を見たときに、このままの考え方で良いのか?メガネユーザーが広がっていくのか?と思い至ったんですね。今まで捉えてきたターゲットは実はとても狭くて、視点を変えればもっと広く非メガネユーザーにも楽しんでもらえるような可能性があるのではないか、と。
それをきっかけに、単に機能性を追うだけでなく、メガネにこんな楽しみ方があったんだ!と驚き、喜んでもらえるような価値を生み出していきたいと思うようになりました。今は試行錯誤の途中ですが、この8年の中で一番大きく変わったことは、そういったメガネとの向き合い方ですね。

加えて言うと、たとえばPCメガネブームや花粉メガネがきたり、そういったプロダクトでCMを打ったりするような企業が出てきたり、そういう業界の動きも刺激になっています。

ものづくりの視点を変えていくにあたって、社内の考え方や進め方の変革も求められますが、どのように変えていったのでしょうか?

高島さん:
分かりやすいところですと、例えば昨日行ったおいしいランチの話だったり、何か最近見た映画や本や「いいな!」って思ったことだったりを気軽に話せるような空気づくりをしています。色んなことにアンテナを張って楽しんで、それを共有し合うところに、「おっ」と思うようなアイデアが見つかるのではないかと。

あと面白いところですと、若い社員にファッションリーダーがいるんですが、彼が「今日はいいな」と思った人に朝礼で「今日のファッションポイントは?」とイキナリ質問してみんなの前でそれに答える、というゲームのような取り組みをしています。
まずは自分たちがオシャレを意識して、コーディネートの一部としてのメガネをしっかり体現していこうというもので、これまで毎日スーツだった社員も、カラーパンツにジャケットを羽織ってみたり、チェックのシャツを着てみたり、自分なりのオシャレを楽しんでいます。
いつチェックされるか分からないので毎日プレッシャーなんですけどね(笑)

そういった変化の中から生まれた商品はありますか?

高島さん:
ここ最近、アパレル経験者が何人か入社して、おもしろいアイデアが形になっています。
たとえば、実際に洋服で使う布をプラスチックの中に挟んでみようよ、という発想で生まれた「Zoff TEXTILE(ゾフ・テキスタイル)」という商品。
2014年春からスタートした新シリーズなのですが、プリントではなく、本物の布を挟むことで奥行き感とか布の折り目のリアル感を出しています。柄ごとの生産数をあえて少な目に作っているので、まったく同じ柄のメガネは400人くらししか買えないのですが、その分どんどん新しい柄を出していきます。布にはシーズン性があるので、夏はレースやマリン、ボーダーなど、秋はフランネル、タータンチェックなど、季節感を演出することもできますし、同じ生地でメガネケースを作ったりもできるので、メガネとケースをセットアップとして楽しめたりもする。
“シーズン性”や“セットアップ”といった視点はアパレルならでは。
これをきっかけに販路の拡大や、今までになかったようなワクワクするような売り方を仕掛けていきたいですね。


もっともっとメガネを楽しみたい、おもしろくしたい、そんな方と働きたい

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「本物のものづくり」に向けて変革中のZoffですが、まだまだこんなところを変えていきたい、改善していきたい、という点はありますか?

高島さん:
もっともっとお客さまに、商品のことを伝えていきたい、というのが一番です。
ただお店に商品が並んでいるというだけでなくて、何のためにこのデザインなのか、なぜこの商品が生まれたのか、どういう人に使って欲しいのか、といった物語を知って欲しい。そのためにはまず、ショップスタッフにしっかりと商品について語っていかないといけない。そういうお店や営業とのコミュニケーションを増やし、濃くしていくことでお客さまに伝えていきたいですね。

これから目指していきたいことを教えてください。

高島さん:
まずは日本で土台を固めてからになりますけれども、次にアジア圏、そしてヨーロッパ圏と、拡大していきたいという思いはありますね。そういう動きも将来的にあると思います。

もう少し短期的なところで言うと、今はとにかく、もっともっとおもしろくしたいなと思っています。
たとえば、ファストファッションのお店やセレクトショップなどに行くと、洋服だけでなくアクセサリーやサングラスなども当たり前のように置いてあって、ディスプレイもいろいろ工夫されていますよね。
われわれも、店頭にメガネだけがズラリと並んでいるという従来のメガネ屋さんのスタイルではなく、トータルファッションとしてのメガネ、アイウェアという価値を作っていきたいと考えています。具体的には、メガネやサングラスだけでなく、それに付随するアイテムも今後は開発していきたいなと。メガネを中心に据えて、メガネを引き立てるような、たとえばTシャツなどアパレル商品なども視野に入れて、いろいろ計画中です。

チャレンジしてみたいな、と思っている人に一言メッセージを!

髙田さん:
明るくて元気で素直な方、大歓迎です!
MDですとたとえば会議室にこもって「アイディア50個づつ出しましょう」というやり方もあるかもしれませんし、デザイナーですと、職人気質で一人でもくもくと仕事をするという方も世の中にはいらっしゃるかと思いますが、Zoffの場合は、みんなでアイデアや意見を出し合いながら進めていくことを大切にしています。コミュニケーションが好きで、人を巻き込んで仕事を進めていけるような方はZoffの環境はぴったりですし、活躍できるはず。ぜひ新しいものづくりにチャレンジしていただきたいです。

高島さん:
さきほどファッションチェックの話などもありましたが、日常のちょっとしたことにアンテナを張って、どんどんアイデアを出して膨らませることが好きな方、意見の異なる色んな人とコミュニケーションを取って形にしていくような仕事をしてきた方、そんな方々を新しく仲間にお迎えしたいと考えています。
“ミーハーな気持ち”で、ぜひぼくたちと一緒に新しいメガネの価値を作っていきましょう!

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Zoff(株式会社インターメスティック)

Zoff(株式会社インターメスティック)

事業内容 眼鏡レンズ、眼鏡フレーム、サングラスの製造販売及び輸出入/眼鏡・コンタクトレンズのケース、クリーナーその他の眼鏡・コンタクトレンズ付属品の製造販売及び輸出入
事業所 本社:東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道6階
設立 1993年5月20日
代表者 代表取締役社長 上野剛史
従業員数 43名
資本金 2億2000万円

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