Fashion★シゴトNEWS

2021.03.30

<2021年3月アパレル・ファッション業界「業界動向」>業務委託が増加しつつある「デザイナー」、アシスタントクラスを増員する「生産管理」、デジタルスキルのニーズが高い「MD」ほか

アパレル・ファッション業界の最新版「業界動向」を発表します。
本調査は、2019年6月~2021年2月までに「クリーデンス」が受領した求人データをもとに算出しています。


デザイナー

業務委託ニーズの高まりにより、正社員・契約社員の求人数は減少

2020年9月~11月期で急増した「デザイナー」の求人数は、採用活動がひと段落した企業が増えたため、減少しました。
最近では、「デザイナー」を業務委託で採用する企業が増加しています。その背景には、他社の商品を製造するOEM企業や商社がコロナ禍での販路拡大に注力し、それにともなうデザイナー需要の高まりがあります。また、より顧客目線に立った商品をデザインするため、内製だけでなく、外部の人材登用に力を入れているメーカーが増えていることも要因になっています。
この動きは今後も続くため、直接雇用の求人数は横ばい、もしくは微増に留まり、業務委託の求人数が増加するでしょう。

パタンナー

パタンナー業務を外部へ委託する企業が多く、求人数の回復は見受けられず

デザイナーが制作したデザイン画を型におこす「パタンナー」の求人数は、昨年大幅に減少。2021年に入ってもその動きに変化はなく、2019年9月~11月と比較をしても、未だ半数以下に留まっています。その要因としては、以前から続いているパタンナー業務を海外へ外注する流れが続き、企業の採用意欲が低下傾向にあることがあげられます。
また、企業が求めるパタンナー像も変化してきています。従来は、スキルと経験を持つ人材の採用意向が高かったのに対し、現在は組織の若返りを図るため、若手を求める声が高まっています。それに加え、”3Dモデリング”などの新しい技術によるパタンナーの仕事の需要が増えていくことが見込まれるため、今後はテクノロジーを掛け合わせた新しい求人が増加すると考えられます。

生産管理

長年の課題であった余剰在庫の削減に取り組む企業が増加。求人数も上昇傾向に

「生産管理」の求人数は、引き続き高い水準を保っています。業績をプラスに転じさせるには、余剰在庫の削減、生産コストの見直しを行う生産管理が重要なカギを担っています。そのため、即戦力となる人材を求める企業が多く、採用ニーズが高まっています。さらに、海外から素材の調達を行う企業や、生産工場を海外に構える企業が多いため、最近では外国語のスキルを持つ人材のニーズも高まっています。
また、2021年に入ってからは、即戦力となる正社員を求めるだけでなく、そういった社員のアシスタントを行う若手人材の契約社員採用も活発化しています。そのため、契約社員の求人数は前期比+35.9ポイントと大きく増加しました。

MD・バイヤー

求人数は微減。一方、数値分析やアクセス解析などECに関わるニーズは上昇

特に海外渡航が難しい昨今にあっては、「バイヤー」の求人は微減傾向にあります。
一方、「MD」のニーズは、引き続き高いものの、求められるMD像は変化しています。これまでのMDは、売れる商品をつくるための市場予測や商品開発、適切な販売予測を立て商品の製造量を決めるなど、モノづくりに関わる知識やスキルを持つ人材が求められる傾向にありました。しかし、コロナ禍においては、ECでいかに売上基盤をつくれるかが重要視されるようになり、顧客や販売データの分析、ECサイトのアクセス解析を行う数値分析やデジタルスキルに長けている人材のニーズが顕著に高まっています。
この動きは今後ますます加速していくと考えられ、「MD」採用においては、デジタルに関する知識が求められるでしょう。

  • クリーデンスでは求人のご紹介のみならず、
    スムーズに転職活動を行うための全面的なサポートを行っています。
    サービスは無料ですので、転職活動への不安をお持ちの方はぜひお気軽にご相談くださいね。
  • 転職支援サービス 無料会員登録

関連リンク

Fashion★シゴトNEWS 最新記事

Fashion★シゴトNEWS一覧