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2019.11.14

アパレル・ファッション業界の「転職時の年収変化」を調査 転職成功者の54%が、年収アップに成功

アパレル・ファッション業界の「転職時の年収変化」について調査を行いましたので、結果をお知らせいたします。
本調査は、過去1年間の転職成功者の転職前後の年収データを集計したものです。


54%の転職成功者が、年収アップに成功。平均年収上昇額は、40.68万円

転職成功者の54%が、年収アップに成功し、平均年収上昇額は40.68万円でした。
年収の変化は、前職と同程度~9%増の割合が全体の34%と、最も多いことが明らかになりました。


労働力不足を背景に、給与などの条件の見直しを図る企業が増加

職種別では、労働力不足が顕著にみられる「パタンナー」や「店長・販売」、ブランド力強化のために優秀な人材が求められる「プレス・販促・VMD」で、転職後の年収が特に上昇していることがわかりました。

全ての職種において転職後の年収は上昇傾向にあり、前職の年収を維持、もしくは年収が上昇している転職成功者の割合が半数を越える結果となりました。

売り手市場を背景に、給与をはじめとする条件を見直して、採用を強化する企業が増えた結果とも言えるでしょう。


年収アップを実現した割合は20代が最も多く、年収上昇額は40代が最も多い結果に

年収が最も上昇した年代は、20代であることが明らかになりました。年齢を重ねるにつれて、転職後の年収アップの割合が低くなる要因として、転職前の年収が高いことや、ライフスタイルの変化に伴い、短時間での勤務を希望する人が増えることなどが挙げられます。

一方で、平均年収上昇額は、20代「38.08万円」、30代「40.16万円」、40代以上「48.30万円」となり、年齢とともにスキルを重ねることで年収が上がる金額は高くなる傾向にあることがわかりました。

転職回数で見ると、2回目の転職時に最も年収が上昇しています。しかし、アパレル・ファッション業界では、転職回数が5回以上であっても、半数以上が年収維持もしくはアップを実現しているため、転職回数よりもスキルや経験を重視する傾向が強まっていると言えるでしょう。


解説:年収アップのタイミングはさまざま。入社後の制度やキャリアパスにも注目を

本調査から、ファッション・アパレル業界において、転職成功者の半数以上が、転職前と比較して年収が上昇していることがわかりました。これは、労働力不足や売り手市場を背景に、条件面の見直しを行っている企業が増加した結果とも言えるでしょう。

年収アップのチャンスは、転職のタイミングだけではありません。転職時に横ばい、あるいはダウンしたとしても、インセンティブ制度の充実や昇給の仕組み、入社後のキャリアパスなどによって、結果的に年収がアップするケースは十分に考えられます。企業研究の際には、年収だけではなく制度にも注目することが大切です。

新しい人材を求める企業は、転職希望者が前職で培った経験やスキルを評価し給与に反映させることや、自社の制度をしっかり伝えることで、求める人材の採用につながるでしょう。

(クリーデンス 事業責任者 河崎 達哉)


調査概要

■調査期間:2018年10月~2019年9月
■対象・調査方法:転職成功者のデータから集計

解説者プロフィール

クリーデンス 事業責任者 河崎 達哉(かわさき たつや)

1984年、兵庫県生まれ。
2008年、株式会社インテリジェンス(現社名:パーソルキャリア株式会社)入社。
キャリアアドバイザーとして、IT・ウェブ領域や金融、医療を担当。
また、さまざまな業界のハイクラス層の転職も支援。
これまでに支援した転職希望者は、1,500名を超える。
キャリアアドバイザー部門のゼネラルマネジャーを経て、
2019年4月からは「クリーデンス」の事業責任者として、
アパレル・ファッション領域の人材サービスをけん引している。

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