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2019.09.26

外資・ラグジュアリー販売の転職マーケット座談会<アパレル・ファッション業界>2019最新版~第1回:最近のマーケットと選考ポイントは?

転職活動において重要なのは、マーケットを捉えてそれに合わせてしっかりと準備すること。
そこで、外資・ラグジュアリー販売のみなさんに向けた、最新の転職マーケットについて全3回でお届けします。
今回は、アパレル業界出身で外資・ラグジュアリー販売のサポートに強いキャリアアドバイザーと、外資・ラグジュアリー販売の求人に強い営業による座談会形式で、企業のホンネに迫ります!

今回話を聞いたキャリアアドバイザーはこちら

キャリアアドバイザー<米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー>

大岩 美保子(おおいわ みほこ)

アパレルでの店長を経てクリーデンスへ転職し、人材企業の勤務歴19年。キャリアアドバイザーとして約16年ほどの経験に加え、法人担当の経験もあり、採用ニーズを理解した上での転職サポートが強み。販売、店長など店舗系職種のほか、営業、PR、VMDなど幅広い職種で多数サポート実績を持つ。詳細プロフィールはこちら

キャリアアドバイザー<米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー>

赤間 理恵(あかま りえ)

大学を卒業後、新卒で大手証券会社に入社しファイナンシャルプランナーを経験。その後パーソルキャリア株式会社(旧・インテリジェンス)へ転職。サービスや小売業界の営業職の転職支援を5年経験後、人事部採用担当として2年、その後公共機関にてフリーター支援に従事。直近8年はクリーデンスでアパレル・ファッション領域を担当。キャリアアドバイザー歴は約15年。詳細プロフィールはこちら

リクルーティングアドバイザー(営業)

山村 諭史(やまむら さとし)

ファッション業界でホールセール、プランナーを経てクリーデンスに転職。7年以上にわたりキャリアアドバイザーとして従事した後、現在は外資・ラグジュアリーブランドをメインに営業および課題解決に努めている。転職エージェントのキャリアは10年目を迎え、求職者・企業と両方の経験ならではの客観的かつ適切なアドバイスが得意。


第1回:最近の外資・ラグジュアリー販売マーケットと選考ポイントは?

まずは、最近の外資・ラグジュアリー販売求人における転職マーケットはいかがでしょうか?

山村:求人数は昨年対比で増えており、幅広く色々な外資・ラグジュアリー企業から販売系求人をお預かりするようになりました。また、エリア別などで一ブランドから多くの求人が発生するケースも増えました。その内容は大きく二つあり、一つは経験者による即戦力採用、もうひとつは未経験・経験が浅い方のポテンシャル採用です。

昨年よりも求人が増えた背景は何でしょうか?

山村:増員背景の多くは新店オープンやリニューアル、カテゴリー強化などに伴う新規スタッフ募集です。また増員ではなく、派遣社員・契約社員の契約終了などに伴う採用の場合もあります。国内ブランドと比べて、サービス品質や実績に対して高いレベルが求められるため、特に有期契約の場合、継続にはシビアですね。

外資・ラグジュアリー企業に転職したい求職者の動きについてはいかがでしょうか?

赤間:求人の動きが活発なのと比べると、外資・ラグジュアリー企業を経験された方々の転職希望者は年々減ってきている印象です。

では、未経験または経験は浅いけれども外資・ラグジュアリー企業で働きたい、という方はいらっしゃいますか?

赤間:地方エリアは販売職が多いため、経験の有無にかかわらず外資・ラグジュアリー企業はとても人気です。東京を中心とした関東圏に関しても一定のニーズはあるものの、本社機能を持つ企業が多いため、販売職から本社系職種を目指す方が多く、外資・ラグジュアリー販売への希望者は、求職者の数の割に多くはありません。

外資・ラグジュアリー販売の仕事がしたい、と希望されるのはどのような方ですか?

赤間:根底にあるのは販売の仕事が好きという思いです。その上で、販売職のキャリアアップとして、商品の単価を上げたい、新しい環境にチャレンジしたい、接客スキルを上げたい、英語を活かした仕事がしたい、などといったご希望をいただきます。評価制度やインセンティブのシステムに魅力を感じ、明確な目標を持って働きたい方という方もいらっしゃいます。

山村:ここ数年でディレクターが変更されたブランドが多く、そのディレクターのファンの方が希望されるケースもあります。ディレクター変更のタイミングで採用を強化するブランドも多いため、ブランドに変化があると、求人も求職者も活性化しやすいですね。

大岩:実際に転職された方の声として、これまでお会いできなかった顧客層への接客によって、今まで接してこなかった世界を知ることができた、というお話もよく伺います。お客さまのライフスタイルに話を合わせるためさまざまなことを学び、それによって自らの教養が深まったり、新しい興味分野を見つけたりすることが楽しい、という好奇心旺盛な方は、やりがいを感じながら働けるのではないでしょうか。

求人増加や求職者の動きなどに伴い、採用基準の変化などはありますか?

山村:ブランドの採用方針によってさまざまで、ブランドに相応しいサービスクオリティを保つため、決して採用基準を下げないブランドは一定あります。
一方、本国からの指示も含め、新店やリニューアルに合わせて一定数のスタッフを採用しなければならない場合、育成を前提とした外資・ラグジュアリー未経験のポテンシャル採用も積極的に行っています。もちろん、誰でも良いわけではありませんが、目安として国内百貨店ブランドで3~5年の経験があれば、可能性はあると思います。

赤間:近しいスキルが求められる経験をお持ちの方の転職成功事例も多数あります。たとえば不動産や外車など高額商材の販売、高級ホテルのフロントスタッフ、キャビンアテンダントなどの方は、アパレル・ファッション未経験だとしても親和性が高く、企業が求めるホスピタリティなどを既にお持ちの方が多いように思います。

外資・ラグジュアリー販売における選考ポイントを教えてください。

山村:経験者の場合、これまでの外資・ラグジュアリー販売での実績を言語化できることが必須です。単に数値だけでなく、そのためにどんなことを考えて実行し、実績に繋げたのかというプロセスが重要です。それを踏まえて、「このブランドではこのような貢献ができる」「このスキルをさらに伸ばしていきたい」と、具体的な話ができると良いでしょう。

大岩:一概に「外資・ラグジュアリー販売」と言っても、ブランドによって求めるものが異なるため、応募するブランドの接客スタイルやカルチャーを理解することも大切です。

山村:面接官も自社の接客スタイルとの相性を見極めるため、面接中にさまざまな工夫をこらします。たとえば先日の面接で、面接官が急にカジュアルな話口調になったというケースがありました。相手につられてカジュアルになりすぎず、丁寧なコミュニケーションを取ることができるか?という点をチェックされていたようです。

大岩:また、同じブランドであっても、時期によって求めるものが変わるため、最新情報をつかむことも大切です。
あるブランドにおいて、以前は丁寧に長い時間を掛けて、お客さまと関係構築できる接客が望ましいとされていました。しかし現在はブランド人気がより高まったことで、目的の商品があるお客さま、急いでいるお客さまが増え、丁寧でありながらもスピード感のあるサービスが求められるようになりました。

外資・ラグジュアリー未経験・経験が浅い方はどういう点が評価ポイントになるのでしょうか?

山村:ポテンシャル採用の場合、ブランドへの志望度の高さがポイントです。単にブランドが好きというだけでなく、なぜラグジュアリーなのか?なぜこのブランドなのか?という点を深掘りして、自分の言葉で話ができることが大切です。
先日、高級ホテル出身の女性が、ある外資・ラグジュアリーブランドに応募された際、首都圏にある約7割の店舗で接客を受け、スタッフの方が具体的に何をしているのかを観察し、自分なら何ができるかを考えて面接に臨まれました。ホテル経験で培った所作や振る舞い、ホスピタリティへの評価に加え、何よりもその熱意が伝わって見事内定となりました。

大岩:よく、ウェブサイト等に載っているブランドのコンセプトや歴史を暗記する方がいらっしゃいますが、そうではなく、ご自身の言葉でブランドを理解し、その上で自分の強みがどう活かせるか?というキャリアプランが立てることが重要です。たとえ外資・ラグジュアリー販売の経験がなくとも、これまでのスキルや経験をどのようにこれからの仕事に活かせるか?という自分なりの考えをしっかり伝えましょう。転職活動のための準備ではなく、今後のキャリアのための準備ができている方は、良い結果に繋がりやすいです。


第2回は、外資・ラグジュアリー販売の面接で気を付けるべきことについてご紹介します!

第1回:最近の外資・ラグジュアリー販売マーケットと選考ポイントは?
第2回:外資・ラグジュアリー販売の面接で気を付けるべきことは?
第3回:これから外資・ラグジュアリー販売を目指すには?

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