Fashion★シゴトNEWS
2018.03.05
年間休日が多いほど残業代が高くなるってホント?!(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.31)
こんにちは。
お酒大好きクリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。
平昌オリンピック、盛り上がりましたね。
日本選手の活躍も素晴らしかったです。
個人的に面白いと思ったのが、カーリング女子の「もぐもぐタイム」です。
試合途中のハーフタイムでおやつを食べる時間があるのですが、
結構ネットで話題になっていましたね。
日本選手が食べていた地元北海道の銘菓は売り切れ状態が続いているとのことです。
メディアの力ってすごいですね。
その時も翌日から、その日本酒が売り切れになってしまいました。
日本酒ファンの私にとって、美味しい日本酒が幅広い人々に認知されるのはうれしいことなのですが、
大好きな銘柄が紹介されるのはちょっと嫌だなと思ってしまいます。
わかりますかこの気持ち。心、狭いですかね? さてさて、お酒の話はこのくらいにして、相談にまいりましょう。
今回のご相談は、休日日数と残業代の関係についてです。
- 転職活動中のOEMメーカーに勤める営業男子です。
大学の先輩に転職についていろいろと相談にのってもらっています。
先日その先輩から、
「同じ給料ならば年間休日が多い会社を選んだ方がいいぞ。残業代も高くなるからな。」
と言われました。
休みが多い方がうれしいのは当たり前ですが、
残業代が高くなるというのはどういうことでしょうか?
教えて下さい。
この先輩のアドバイスを理解するには、「休日」と「休暇」の違いを説明しなければいけませんね。
皆さん、「休日」と「休暇」の違いはわかりますか?
この二つ、同じ休みのようですが全く異なる休みになります。
この違いを知らない人は結構います。
「休日」というのは、労働の義務がない日のことです。
「休暇」というのは、本来労働の義務がある日を所定の手続きによって、
労働義務を免除される事になる日です。
年次有給休暇、育児休業、リフレッシュ休暇などが、これにあたります。
細かなことをいうと、休日にも「法定休日」と「所定休日」、休暇には「法定休暇」と
「任意(特別)休暇」に分かれますが、詳しいことはまた別の機会にお話ししますね。
それでは、なぜ休日が多いと残業代が高くなるのでしょうか?
正確に言うと「残業代の単価が高くなる」です。
実はこれ、非常に単純なことです。
残業代は時間給・単価で計算されます。
もともと労働義務のない休日が多いということは、
逆に労働日数が少なくなるので、基本給の金額が同額であれば単価は高くなります。
わかりやすくするために簡単な例を出してみましょう。
基本給はA社もB社も月額20万円とします。
ただしA社は年間休日が120日、B社は年間休日が100日です。
その場合の両社の残業の割増賃金は以下になります。
・
A社 月額給20万円 労働時間8時間 年間休日120日
\200,000÷((365日-120日)÷12ヶ月)÷8時間×1.25=約\1,530/時間
B社 月額給20万円 労働時間8時間 年間休日100日
\200,000÷((365日-100日)÷12ヶ月)÷8時間×1.25=約\1,415/時間
・
上記のようにA社の方が残業の割増し賃金は高くなります。
これは残業代だけではなく休日出勤の割増賃金も同じことがいえます。
逆に休暇が増えても割増し賃金の単価は、当然ですが上がりません。
夏休みを有給休暇で取得するといった企業も結構ありますが、
実はこれ出勤日数を増やすだけではなく、
年間休日数を減らして割増賃金を下げて人件費を削るという意味合いもあります。
転職先を選ぶポイントは、当然割増し賃金だけではありませんが、
この法則知っておいて損はないでしょう。
迷われたときの判断基準の一つにしてみてはいかがでしょうか。
それでは、今回の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。
冒頭の日本酒のメディアでの紹介ですが、一概に全て嫌というわけでもありません。
例えば、「知る人ぞ知るうまい日本酒」なんて紹介されると、
その時は「あっ、俺その日本酒知ってるもんね~。呑んだこともあるし」
なんて鼻高々、優越感に浸ってしまいます。
まぁ、要は単純なんです。
体は50歳を超えていますが、そのあたりの考え方は
遊戯王カード(今はもうないでしょうか)を自慢している小学5年生男子とかわりないのです。
筆者紹介
キャリアアドバイザー
丸山
米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。
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