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2018.02.05

面接で店舗見学の感想を伝えたのですが…(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.29)

こんにちは。
お酒大好きクリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。

先日、首都圏に降った雪、すごかったですね。
みなさんは無事に帰宅できましたか?私はひどい目に合いました。
雪が強くなった夕刻、会社から定時前の帰宅許可が下りました。
そこで思いついたのは、
「これは雪見酒でしょ。早めに帰宅して、狭いながらも我が家の庭に積もる雪を見ながら
熱燗でキュウ~と、一杯いっちゃいますか」。
頭の中はすっかり雪見酒でいっぱいです。
ところがどっこい、そんなうまい話はありません。
私と同じように早く帰宅しようとしたサラリーマンが駅に集中して、
構内にも入ることもできません。
別ルートを使ってようやく乗った電車も積雪の影響で、途中途中で止まってしまいます。
そんなこんなで、家に着いたのは会社を出てから4時間後のこと。
その間ずっと満員電車で立ちっぱなしの私には、
雪見酒を楽しむ体力も気力も残っていませんでした。
こうして「2018新春/平日の早い時間から雪見酒が呑めるプロジェクト」は終わったのでした。

さて今回のご相談は、雪見ならぬ店舗見学の相談です。

ヤングレディスのカジュアルメーカーで働くパタンナーの女子です。
先日、受けた面接で店舗見学の感想を質問されました。
事前に店舗は見ていたし、好きなブランドなので、良いことをたくさん伝えたつもりでした。
ところが面接官の方、私の答えにあまり納得されていない様子です。
その答え以降盛り上がりに欠けて、結局、後日お見送りの連絡がきました。
何がいけなかったのでしょうか。

その面接の場に居たわけではないので、あくまで私の推測になることをご了承ください。
さて面接官が店舗見学の感想を質問する意図は何だと思いますか?
私は以下の3点であると考えています。

一つ目は、「面接の事前準備をしているか」を測るためです。
事前準備の度合いイコール熱意、意向の度合いになります。
店舗を見てもいないのに、「御社のブランドが大好きです。」「御社が第一志望です」
と言ったところで、全く説得力がありません。

二つ目は、「ブランドを的確に理解しているか」を測るためです。
ブランドコンセプトがエッジの効いたモードカジュアルなのに、
「スィートでかわいい」と答えたら、その方が入社後に活躍するイメージは湧かないでしょう。

三つ目は、「外部からの視点でブランドの課題、問題点」を聞くためです。
内部人材では気が付かない問題点を見つける力、
新しい考えを持った人材を入れることによって、
ブランドを活性化させようと考えているのに、
「御社の商品は本当に素晴らしいです。問題点など全くありません。」
と答えた人材がブランドを良くできるとは思えません。

わかりやすいように極端な回答例を出しましたが、貴方にも思い当たる節はないでしょうか。

それでは、店舗見学するときにどのような視点を持って見学すべきなのでしょうか。
“丸山流店舗見学のポイント”は以下の三つです。

その1:必ず店舗見学をすること

当たり前ですが必ず店舗見学をしてください。
面接までにどうしても見学ができない場合は、面接日を後ろ倒しにすることも考えてください。
それほど店舗見学は重要です。

また、できる限り直近で店舗を見学してください。
半年前まではよくそのお店で買い物をしたので店舗見学をしないで面接を受ける、
なんていうのは、非常にリスキーです。
この半年の間にブランドコンセプトを変更しているかもしれません。
この半年の間にその店舗はクローズしているかもしれません。
それを知らずにその店舗の感想を話したら、一発でアウトです。
加えて、面接を受けるブランドだけではなく、
競合他社のブランドを併せて見学することもお勧めいたします。
それによってそのブランドのポジショニングが見えてきます。

その2:そのブランドの基幹店を見学すること

基幹店は、ブランドコンセプトをもっとも表現している店舗です。
商品量も多く、ブランドを理解するにはもってこいです。
ただし、基幹店を見学したからといって安心しないでください。
基幹店はブランドコンセプトの表現を優先させるため、
多少の採算は度外視した店舗MDを組んでいる可能性もあり、悪い点が見えづらい場合があります。
店舗は複数店、見学するのが必須です。
それは複数の店舗を見学することでそのブランドの実情が見えてくるからです。

また、複数の店舗見学することによって、
地域、デベロッパーごとの商品構成や客層の比較をすることができます。
当然、1店舗しか見ていない人よりも複数店舗を見学している人の方が、
熱意があると評価されるでしょう。
最低でも2~3店舗は見学してください。

その3:選考職種もしくは経験職種の視点で、良い点、課題点を見つけ出すこと

たとえばパタンナーの選考で「御社のVMDは素晴らしい」と答えたら、
喜ばれることはあるかもしれませんが、採用目線での評価はされないでしょう。
あくまでパタンナー職の視点で良い点、課題点を話すことが重要です。

また、課題点を話すときには気を付けなければならない点があります。
「御社の商品は、●●がよくありません。」というような断定口調で伝えるのは避けてください。
課題云々以前にビジネスマナーの問題です。
いくら課題点を聞きたいからと言っても、あまりにストレートに言われたら、面接官も良い気分はしません。
「御社の商品の●●が気になりました。」
「●●が良くなれば、今以上にお客様に支持されると思いました。」
というように最低限のビジネストークは必須です。
できれば、
「もしご縁があって私が入社したら、縫製指導の経験を活かし、●●の改善にお役に立てると思います。」
と自分が貢献できる点まで伝えられたら、ベストです。

いかがでしょうか。店舗見学のポイントは掴めたでしょうか。
それでは、今回の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。
仕事柄、アパレル企業の面接には何度も同席したことがあるのですが、
酒蔵の面接同席はしたことがありません(当たり前です)。
一度でいいので酒蔵の面接同席、もしくは面接を受けてみたいのです。
特に好きな酒蔵であったら、面接といえどもワクワクするでしょうね。
どんなことを質問されるのでしょうか。
どうしよう、日本酒の課題点を三つあげてくださいなんて質問されたら。
それこそ、褒めることしかできなくて、お見送りになってしまいます。
やばい、やばい、何を妄想しているのか、夢見る日本酒おやじ。

筆者紹介

キャリアアドバイザー

丸山 武(まるやま たけし)

米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。
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