Fashion★シゴトNEWS

2017.11.06

前職の有給消化中に次の会社でアルバイトとして働くのはアリ?!(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.23)

こんにちは。
お酒大好きクリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。

皆さんは「ちゃんぽん」は好きですか?
イカ、エビ、豚肉、かまぼこ、キャベツ等、いろんな具が入って美味しいですよね。
って、違う違う。
私が言いたいのは「長崎ちゃんぽん」ではなく、
いろいろなお酒を同時に飲む「ちゃんぽん」のことです。

以前にもお話しましたが私、ビールをチェイサー代わりに日本酒を飲むことが大好きです。
日本酒を飲む時は真剣勝負です。
1杯目の日本酒と2杯目の日本酒の合間の緊張感を解き放つビールが
またおいしかったりするのです(すみません。ほぼ、意味分かりませんよね)。
ちゃんぽんって悪酔いするって言いますよね。
これって医学的根拠はないらしいです。
味が違うため、ついつい飲み過ぎてしまうからという理由らしいのですが、
それで言ったら、私の場合はちゃんぽんであろうがなかろうが、
飲み過ぎる事に変わりはありませんが。

さて今回のご相談は、現職と転職先とのちゃんぽんの相談です。

もくじ

今回のお悩み相談:前職の有給消化中に次の会社でアルバイトするのはあり?
私はOEMメーカーでデザイナーとして働いています。
この度、転職が決まりました。
次の会社からは1日でも早く来て欲しいので、
現職の有給休暇消化中にアルバイトとして働いてと言われています。
私としては予定があるわけではないので働こうと思っているのですが、
これって問題ありますか?

法的に問題はないがリスクあり

二重就業を規制する法律はないので、法律的には問題ありません。
ただし、リスクはあります。

その1:就業規則の問題

一つ目は就業規則の問題です。
二重就業を禁止している会社は多くあります
ただそれは本来の業務に専念させるためであり、今回のように
退職を前提とした有給消化中のアルバイト就業は、それにはあたらないでしょう。
とはいえ、同業他社への兼業は現職の会社への背信性が強く、
決して好ましくは思われないでしょう

法律上、退職金や賞与についての定めはないものの、
もし退職金制度を設けている会社であれば、
色々な理由をつけて退職金を減額してくることも考えられます。
退職金制度がないとしても、アパレル業界は狭い業界であるが故、
悪い噂を立てられそれが広まる可能性もあります。

また、今回の場合は転職先の企業からアルバイトを依頼されているので、
問題はありませんが、自身の意思で兼業をした場合は、リスクがあります
転職先の就業規則で二重就業を禁止している可能性があります。
この場合においても法的には問題ありませんが、
二重就業は発覚した場合に、転職先が法律に無知であれば、
極端な場合解雇といった違法な判断をする可能性もあります。

その2:社会保険の問題

二つ目は社会保険の問題です。
多くの場合、元の会社は退職時に社会保険の資格喪失手続きをし、
転職先は社員入社時に資格取得手続きをするので問題はないのですが、
転職先がアルバイト就業時より社会保険に加入するとなると手続きが非常に複雑になります
雇用保険は二重加入する事ができないため、前職に有給中に資格喪失をしてもらうか、
転職先に資格取得を待ってもらうかといったことが必要となります。
また、健康保険と厚生年金は二重加入ができるのですが、
二社で按分しなければならず手続きが面倒で非常に複雑です。
現職の会社、転職先の会社ともには決して良い顔はしないでしょう


有給消化中の兼業はおすすめできない

あくまで私の見解としては有給消化中の兼業は
アルバイト就業といえども、あまりお勧めはいたしません
どうしても二重就業せざるを得ない場合は、
必ず現職の会社と転職先の会社にその旨を伝えるべきでしょう

今回の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。
いかがでしたでしょうか。
締めは、お酒のちゃんぽんではなく、長崎ちゃんぽんの話です。
某有名チェーン店のリンガー●●●さんによく行くのですが、
毎回オーダーで長崎ちゃんぽんにするか?皿うどんにするか?迷ってしまいます。
店に入る前はオーダーを決めているのですが、
店に入って隣のテーブルの長崎ちゃんぽん、もしくは皿うどんを見た途端、
迷宮に入り込んでしまいます。
皆さんはそんな事、ありませんか?
注文カウンターで私の後ろに並んでいる方、お待たせしてごめんなさい。
次回はオヤジらしく一発で注文してみせます(出来るかな?)。

筆者紹介

キャリアアドバイザー

丸山

米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。

関連リンク

Fashion★シゴトNEWS 最新記事

Fashion★シゴトNEWS一覧