Fashion★シゴトNEWS

2017.01.23

転職先が決まったのに辞めさせてもらえない?!(3分で解決!ありがちトラブル相談室 vol.04)

こんにちは。
クリーデンスキャリアアドバイザーの丸山です。

いきなりですが、やめたいのにやめられないものって、みなさんありますか。
タバコ、ダイエット中のスイーツ、パチンコに競馬等々。
どれもこれも、おいしかったり、楽しかったり非常に魅力的ですよね。
私もお酒を飲んだ後のラーメンは、翌朝胃もたれするのがわかっていても、ついつい食べてしまいます。
うまいんだよな、飲んだ後の家系の濃厚なとんこつラーメン。
そして後悔、自己嫌悪。

とはいえ、これらは自分が我慢すればどうにかなるもの。
ところが、今回いただいた相談はやめたくてもやめさせてくれないお悩みです。

私は現在、OEMメーカーで正社員のデザイナーとして働いています。
夢であったコレクションブランドのデザイナーになる為に転職活動をしています。
先日第一志望の会社から内定を頂きました。
学生時代から憧れていたブランドなので、二つ返事で内定を受諾したのですが、
現職の退職交渉が全く進みません。
上司に退職の旨を伝えているのですが、全く聞く耳を持たず、
辞めたいのなら自分で後任のデザイナーを連れて来いとまで言われてしまいました。
その後も何度も交渉をしているのですが平行線のままです。
内定をいただいた会社からは遅くても2ヶ月後には入社してほしいと言われています。
そこまでに入社できないと内定を取り消すこともあるとの事です。
このまま私は辞めることができないのでしょうか。

法的観点からいうと、民法627条では
「退職日の14日前までに退職を申し出ればよい」とされております。
会社は社員から申し出た退職を拒否することは出来ません。
本来、引き継ぎや欠員補充というものは、企業が考えるべきことであり、
社員が責任を負うべきものではありません。

しかしながら、どうしても会社が退職を認めてくれない場合は、
最終手段として14日前までに『内容証明郵便』を使い
退職届を会社に郵送する方法があります。
内容証明郵便を使う事で、会社から退職届を拒否されたとしても
14日前までに退職届を提出した事が証明出来るので退職が有効となります。
円満退社が望ましいのですが、どうにもならない場合は
このような手段を使うことも考えなくてはなりませんね。

なお、今回の相談ケースは雇用形態が正社員であるので、
14日前までに申し出れば退職を認められますが、
契約社員の場合には労働者側、会社側ともに、
契約を途中で解除することを制限されているため、上記のようにはいきません。
詳しくは、別途ご相談ください。

法的には上記の通りですが、退職交渉に一番大事なことは
「絶対に転職する」という意思の強さだと思います。
なぜ転職をするのか、全ては自身のキャリアを考えての事です。
強い引き止めがあったとしても、それ以上の強い意思で退職交渉を乗り切ってください。
自分自身のキャリアです。
会社のものではありません。

4回目の「ありがちトラブル相談室」はこれにておしまいです。
いかがでしたでしょうか。
私、タバコは止めることができましたが、お酒は止められませんね。
ていうかお酒を止めるつもりは全くありませんがね。
今日もおいしい日本酒が私を呼んでいる。
純米、吟醸、大吟醸♪♪今行くからね~

それではさようなら。次回をお楽しみに。

筆者紹介

キャリアアドバイザー

丸山

米国CCE公認 GCDFキャリアカウンセラー。
1963生まれ。大学、ファッション系専門学校卒業後、1988年に株式会社ニコルへ入社。レディース、メンズのMDを経験した後、企画室マネージャーとして新規ブランドの開発やライセンスの管理に携わりました。その後2004年にクリーデンスへ入社し、以来、キャリアアドバイザーとして企画系専門職を中心にこれまで500名以上の転職をサポートしています。
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