Fashion★シゴトNEWS
2016.05.26
2016年4月の業界全体の動きと、変わりつつある転職年齢(CREDENCE JOURNAL vol.37)
“企業の採用動向”をお届けする「CREDENCE JOURNAL」。
今回は2016年4月の業界全体の動きと、変わりつつある転職年齢についてお伝えします。
2016年4月の動き
多くの企業で新しい期が始まる4月。
求職者(弊社転職支援サービスへの登録者)の数は営業職や店長・販売職などの川下系職種を中心に増加しており、前月比108.4%、前年比では144.1%にまで伸びました。
5月も4月とほぼ変わらず、それ以降は夏ごろまで緩やかに減少を続ける見込みです。
一方の新規求人(弊社へお寄せいただいた求人)は横ばいが続いており、前月比100.4%、前年比では95.6%という結果になりました。職種別ではデザイナー、MD、営業職などが増加していますが、求人数の増減には波があり、この時期の傾向という訳ではなさそうです。
ただし大まかには求人数も求職者と同様、夏に向けて落ち着いた状況が続くでしょう。
アパレル・ファッション業界でも転職年齢は変わった?
年々変わってきていると言われる転職年齢。 「転職」の障壁が以前よりも低くなっている現在、アパレル・ファッション業界ではどのような傾向が見られるでしょうか。 クリーデンスを利用して転職された方のデータから読み取ります。
35歳以上の転職成功者が大きく増加し、平均年齢が上昇
転職者の年代別割合は、どのように変化しているでしょうか。2015年と2014年にクリーデンスを利用して転職した方を比較し、右のグラフにまとめました。
転職者の総数は増加しているため、実数で大きく前年を割った訳ではないものの、割合で見ると20代が減少し、30代以降、特に35歳以上で転職に成功する方が確実に増えていることが分かります。
また、これにともなって転職成功者の平均年齢も上昇しました。
2015年にクリーデンスを利用して転職された方の平均年齢は33.1歳で、前年2014年の31.6歳と比較すると、1.5歳ほど上回ったことになります。
転職年齢が上昇している背景とは?
これは他業種も含めた傾向ですが、例えばスピード感を重視する中で未経験の育成に割く時間が取れない企業や、ECサイトの開設にともなってとにかく知見のある人材が欲しいという企業などが増えたことで、転職年齢の上昇につながっているようです。
とはいえ、「年齢が上がっても転職しやすくなったのか?」というと、必ずしもそうとは言い切れません。
20代ではまだポテンシャルを含め採用されることもありますが、30代を超えると、年月を重ねた分の経験とスキルをしっかりと持っているか、自身のキャリアをどのように考えてこれまで働いてきたのか、今後どうしていきたいのか、といったことを、より高いレベルで求められるためです。
現段階で転職を考えていない方でも、いつ何があるかは分からないご時世です。ぜひ今一度ご自身のキャリアについて見つめなおす機会を設けてみることをおすすめします。
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