集英社の女性ファッション誌と連携「ここでしかできない」ものづくりとは

「MORE」「BAILA」「SPUR」「LEE」「Marisol」など、集英社が発行する人気女性ファッション誌がオリジナルブランドを持っていることはご存じだろうか？それぞれのコンセプトや読者の傾向に応じ、ウェアやバッグ、アクセサリーなどの商品を企画から販売まで手掛けているのが、集英社100%出資の株式会社Project8である。

もともとは集英社の女性ファッション誌の公式サイトや通販サイト「FLAG SHOP」が集英社の一部門に収まらない規模にまで成長し、事業会社として立ち上げられたProject8。「FLAG SHOP」の売上規模は、出版業界トップクラスの約50億円、数年後には倍の100億円規模への成長を目指しているという。

成長のポイントのひとつは、500以上のブランドからセレクトした多数のアイテムに加え、アパレル業界での洋服づくりのプロが集結して各ファッション誌と連携し、ここでしか買えないオリジナルの商品を自ら企画・開発し、販売していること。

ファッション誌はそれぞれターゲットとなる読者が違うため、当然ながらオリジナルグッズに対する戦略や展開方法も異なる。幅広いラインナップを揃えることもあれば、購買傾向を見てカラーバリエーションを変えることもあり、ファッション誌の編集者やスタイリストの意向を聞きながらフレキシブルに判断し進めていく。

「メーカーなどでは、雑誌などメディアと意見交換しながらものづくりを行う機会などほとんどないので、すごく刺激になります。」と話すのはProject8の企画担当者。
「手掛けるアイテムはオリジナルや別注のほか、スタイリストやメーカーとのコラボ企画など多岐にわたります。関わるメンバーが多いので意見を集約させながら『これ！』という商品を作り上げるのは大変さも伴いますが、貴重な経験ができていると思います。」

雑誌独自のブランド展開は珍しい話ではないが、同社では“Web”を軸にすることで、さらなる成長を目指せるという考え。現在、オリジナルアイテムは全体の10%ほどであるが、目標の100億を達成するため、これから全体の半数までシェアを増やしていくといい、体制強化が急務である。メディアと連携し、ここでしかできない仕事にチャレンジしたい方はぜひ求人をチェック！