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2014.04.17

2014年3月の業界全体の動きと、求人数推移からみるリーマンショック以降の景気動向(CREDENCE JOURNAL vol.12)

“企業の採用動向”をお届けする「CREDENCE JOURNAL」。今回は2014年3月の業界全体の動き、そしてリーマンショック以降の景気動向を探るべく、この7年間でクリーデンスにお寄せいただいた求人数の推移をまとめました。


2014年3月の動き

3月は前月と比較すると、新規求人数(弊社へお寄せいただいた求人の数)、求職者数(弊社転職支援サービスへの登録者数)とも微減していますが、これは過去データからも、想定内の動きであると言っていいでしょう。

そこで着目すべきは前年同月比となりますが、こちらは求人数が107%と増えた一方、求職者数は92%と減少しました。
この差を後押ししたのが、求人数では営業職で、なんと前年同月比233%。中でも卸営業を求める声が高まっています。
一方、求職者の中で特に少なくなったのが販売職です。販売職採用の需要はここしばらく高まっていますが、前年同月比88%と落ち込んでおり、“人手不足”のイメージは依然強いままです。

年間を通して見ると、春は求職者の動きが活発な時期にあたり、今年も5月いっぱいはその状態をキープする見込みです。見方を変えるとライバルが多いとも言える時期ではありますが、企業側としては季節とは関係なくニーズの高まりを見せていますので、これからのチャンスを広げるためにも、ぜひクリーデンス等の人材会社をうまく活用して情報収集することをおすすめします。


リーマンショック前に戻った?7年分の求人推移をレポート

いよいよ今月から消費税が8%に。
もちろんその影響は強く意識しつつも、2014年を通期で見ると、明るい見通しを立てている企業が多いように感じます。3月末に発表された2月の有効求人倍率(全産業)も、1.05倍と6年6ヶ月ぶりの高水準となりました。

現在、景況感の指標として多く用いられるのが「リーマンショック前」ですが、ファッション業界の転職マーケットは、はたしてリーマンショックから回復しているのでしょうか。

右のグラフに、2008年~2014年の月別新規求人数、および年別平均月間求人数をまとめました。
月別新規求人数を示す棒グラフからは、求人数が2008年11月より落ち込み始め、2009年の1年間でほとんど回復しなかったことがわかります。
2010年の後半あたりからようやく回復の兆しが見え始め、求人は僅かずつですが着実に増加、2014年1月には2008年の同月を上回る求人が発生しました。
この傾向は年別の平均月間求人数を示す折れ線グラフから読み取りやすく、2009年にはほぼ半減していた求人が、2014年にはリーマンショック前の水準にあと一歩というところまで増加しています。

そうは言っても、2014年の数値はあくまでも1~3月の3ヶ月間のみ。消費税の増税は、どこまで企業の採用意欲に影響するのでしょうか。現時点ではほぼ例年通りの動きとなっていますが、各社での影響が出そろう5月以降に動きがあるかも知れません。引き続き注目してまいります。

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