プレス業務のみならず、あらゆる経験を積むことが大事

今井寿子・部長代理がファッション業界に入ったのは、ガールズファッションの先駆けだった“ギャルブーム”の時代。
好きだったガールズブランドのショップで4年間の販売員を経て、バロックジャパンリミテッド（以下、バロックジャパン）に入社。

入社後、様々なブランドのプレスアシスタントを経て、2年目から「スライ」を担当。現在は、バロックジャパンの一部ブランドのプレス業務を統括する。
「プレスとしての役割は、ブランドの本質を理解したうえで、それぞれの部署とコミュニケーションをとり、プレス業の基本的な業務からイベント企画や、多様なメディアを活用したPRプランを提案します。プレスは会社の中で一番客観的でお客さま目線であるべき部署だと思います。そのうえでいろいろな企画の提案を行なっていきます」。

20代前半に培った販売員の経験は、今の仕事に生かされている。8年目を迎え仕事を通して、「たくさんの出会いが一番のやりがい」という今井部長代理。
「カメラマンやスタイリスト、ヘアメイク、エディターの方々などは私たちのブランドを、新しい世界観に作り上げてくれます。毎回違うファッションと出会わせてくれるクリエイターの皆さんをすごく尊敬していて、一緒に仕事を行なえる喜びとファッションの奥深さを日々感じています」と自身の仕事の魅力を話す。

アジアに店舗を多数持ち、海外へ本格進出するバロックジャパンは、国内だけではできない経験も数多い。
「積極的に国外に出て日本ではできない経験を積むことは、社員一人ひとりの成長に大きく役立っていると思います。また、さらなるブランド拡大のためにも、そのように個人が成長することが大切だと感じています」。
新ブランドも立ち上げ、企業として大きく成長する中、たくさんの出会いと幅広く活動できる環境にある、バロックジャパンの会社方針が特徴だ。

この特集記事は2012年3月19日（月）発行のWWD JAPAN「東京ランウェイ2012 S/S ファッションイベント新時代の幕開け！」に掲載されたものです。