スカンジナビアン･デザインの礎となった「ジョージ ジェンセン」の実用性と美の融合

1904年に銀細工師ジョージ･ジェンセンがデンマークの首都、コペンハーゲンでスタートしたブランド、「ジョージ ジェンセン」。
洗練された美しい作品はデンマーク王室やスウェーデン王室御用達の英を授かり、創業以来、世界中の人々から愛され続けている。

日本でも数年前にブームとなり、今では生活の中に定着した北欧デザイン、いわゆる「スカンジナビアン・デザイン」。その魅力はシンプルながら工夫があり、機能性とデザインの美しさが融合されている点だろう。世代を超えて長く使い続けることができるのも特徴、味のあるアンティーク製品のファンという人も多い。

これらスカンジナビアン・デザインの根底にあるのが「ジョージ ジェンセン」の創業以来の理念である“実用性と美の融合”であることは余り知られていない。
日常を豊かにするシンプルでエレガントなデザインにこだわった「ジョージ ジェンセン」のスタイルは、ゴージャスな宝飾品、ジュエリーがステイタスであった創業当時は非常に先進的であったそう。自身のブランドだけでなく、北欧文化のひとつとして根付かせるという圧倒的なデザインの力、これこそが「ジョージ ジェンセン」いちばんの魅力といってもよいのかもしれない。

この100年を超える歴史の中でジョージ・ジェンセンをはじめとし、多くのデザイナーやアーティストたちがブランドを作り、育ててきた。
時を経てもなお魅力を増し続ける同ブランドのオリジナリティは、今後も多くのファンを魅了し、影響を与えていくに違いない。