採用をお考えの企業様へ

2018.02.13

セミナー「2019年新卒採用マーケット勉強会」レポート(第11回クリーデンス法人向けイベント)

クリーデンスでは去る2017年12月6日(水)、法人向けセミナー「2019年新卒採用マーケット勉強会」を開催いたしました。
アパレル・ファッションにかかわる多くのみなさまにご参加をいただき、講演とご参加いただいた方同士のワークショップ・交流会を行いましたので、そのレポートをお届けいたします。

当日は二部構成となっており、まずは前半、パーソルグループで新卒採用における学生・大学・企業の支援をおこなう「株式会社ベネッセi-キャリア」のスタッフが登壇し、18卒・19卒新卒市場の共有からスタートしました。


超・売り手市場となった新卒マーケットの実態

2012年ごろから上昇を続けている大卒求人倍率は、2018年には1.78倍まで上昇し、いまや超・売り手市場となりました。
ですがこれを企業規模や業種別にみると大きな格差があり、たとえば5,000名規模の企業に絞ると0.39倍となる一方で、300名未満の企業では6.45倍にまで膨れ上がります。
学生自身には<生活と仕事の両立><安定>を求める傾向が強く、また家族の希望や意見も大きく影響するため、大手志向に偏ってこのような結果が導かれているのです。

こういった市場環境や学生の傾向に対して、企業ではどのように採用を進めればよいでしょうか。
早期のインターン・早期の内定で意識の高い学生を囲い込み、その後は内定者フォローに努めるという理想的な流れはあるものの、採用活動において最も重要視されるのは、やはり面接です。
ここでは大きく2つ、<人物評価・見極め>と<意向上げ・意向醸成>のフェーズに分けた面接方法がレクチャーされました。

まずは<人物評価・見極め>フェーズとして、“Why”型の質問を通して価値観や志向性などの本質を見極め、それから相手の立場になって何を感じているかを受け止めつつ、<意向上げ・意向醸成>を進めます。
さとり世代と呼ばれる最近の学生に見られがちな性格や、優秀な学生ほど自ら選ぶ姿勢で就活を進めているという傾向を加味したうえで、「批判的、忠告的な態度を捨て去る」といった非常に具体的なアドバイスもありました。

近年は採用手法も増え、ユニークな選考を行って話題になる企業も見られます。またインターネットの普及により、中途採用向けの転職情報を取得している学生も少なくありません。
今後ますます過熱する競争市場を勝ち抜くために、各企業に新たな施策やサービスの採用が求められる傾向が続くとの予測でした。


好評のグループディスカッション

後半では5~6名のグループに分かれ、各社が抱える課題や効果があった採用手法などについて、共有・ディスカッションを行いました。
クリーデンスが主催するセミナーではお馴染みとなっているグループディスカッション、どのようなテーマであれ、日ごろは見えにくい他社の取り組みなどを聞くことができるため、毎回ご好評をいただいております。

今回もユニークなインターンシップの内容や、各社が抱えるお悩みなど、いずれのグループでも活発な意見交換が行われました。
そこで多くの方から挙がったのは、やはり<母集団形成>の難しさです。また現場と人事のコミュニケーション不足、就業地域による差異など、販売職ならではのお悩みも多く聞かれました。
短い時間ではありましたが、参加された方からは「課題が共有できて良かった」「他社の取り組みが参考になった」などのお声をいただきました。


ご参加いただいたみなさまの声

最後に、終了後に回答いただいたアンケートから、今回の感想をいくつかご紹介いたします。

「学生ニーズや採用手法など、改めて学ぶことが多く、大変ためになりました」
「状況を改めて知ることで、課題がより明確になりました」
「面接時の意向醸成の大切さを痛感しました」
「他社の話を聞き、同様の課題をお持ちだと分かりました」
「選ぶ採用から選ばれる採用活動への変化がポイントだと感じました」

クリーデンスでは、今後もこのようなセミナーや講演会を企画してまいります。
テーマや登壇者についてのリクエスト、内容についてのご意見がございましたらお気軽にご連絡ください。
次回セミナーにつきましても、詳細が決まりしだい、メールや当ウェブサイト等にてご案内させていただきます。