アパレル企業特集

2019.01.16

<中部エリア>美濃屋株式会社

メーカー・ライセンスからブランド運営まで…
創業70年の美濃屋っていったいどんな企業?!

岐阜羽島駅から車で15分、突如として現れる瀟洒な建物。倉庫を改築した本社を構える、アパレルメーカーの美濃屋です。実はこの美濃屋、メーカー・ライセンス事業以外に、ファッションブランド「NICOLE(ニコル)」の展開も行っているのです。そこで今回は、経営企画部長の岡部さんにインタビュー。美濃屋って一体どんな企業なのか、70年の歴史に裏打ちされた進化のストーリーや働き方などについて、お伺いしてきました。

メーカーを軸に、時代のニーズに合わせて進化し続けてきた

まずは美濃屋について企業概要をお聞かせください

美濃屋は、1948年に岐阜駅前の問屋町で創業したアパレルメーカーです。
1988年、不要となった配送センターを改装した羽島市の新社屋へ移転し、現在にいたります。建物全長は100メートルを超え、高さも9メートル以上と、普通では体験できないスケールのダイナミックな空間です。

「CONVERSE(コンバース)」、「AIRWARK(エアウォーク)」、「LOGOS(ロゴス)」、「SPALDING(スポルディング)」、「MARVEL(マーベル)」、「Sanrio(サンリオ)」など30種類ほどのブランドライセンスを展開し、ライセンサーとのパートナーシップのもと、常にその価値を高めながら成長を続けています。

創業70年ともなると色々なことがありましたが、根底にあるのは、その時代のニーズに合ったものをメーカーとしてご提供していくということです。現在のメイン事業となっているライセンスビジネスについては、先代社長の時代にスタートしたもので、セレクトショップ、SPA、ジーンズショップ、量販店、EC通販会社などを中心に卸売を行っています。

メンズ・レディース・スポーツにアウトドアまで、幅広い商品を扱う。これらはすべて社内の広大なショールームで見ることができる。

2002年ニコル社の経営譲受も時代のニーズに合わせたビジネスの一つだったのでしょうか?

卸売メーカーとして長年経営していると、ものづくりに関する自信がついてくる中で「小売にチャレンジをしたい」というタイミングがやってきます。当社も、何度か美濃屋の直営店を展開したことがありました。
そんな中、様々なご縁を通じてニコルと資本提携する機会に恵まれ、ニコルというブランドを通じて再度小売へのチャレンジを行おう、という経営判断をしました。おかげさまで、現在に至るまでニコルブランドを世の中に提案し続けることができています。

ショッピングモールと見まごうほどに広大なショールーム。この写真もほんの一部に過ぎない。

セレクトショップ向けの新しいチャレンジをスタート

美濃屋としての新しいチャレンジとは、たとえばどのようなものでしょうか?

新プロジェクトとして、古き良きアメリカンスタイルのウールアパレルブランド「PENDLETON(ペンドルトン)」とシューズからスタートしたファッションブランド「CONVERSE(コンバース)」のライセンス商品を中心に、セレクトショップ・SPA向けの卸売をスタートさせました。美濃屋にとっては新たなチャレンジとなりますが、20~30代のファッション感度の高い方々に楽しんでいただける商品の企画・製造を進めています。

新プロジェクトはどのような体制で実施しているのですか?

現在はプロジェクト責任者を含め、企画職と営業職合わせて5名に加え、外部デザイナーとのチーム運営を行っています。一部の既存スタッフが兼任という形で携わりながら、新プロジェクト専任スタッフの採用にも力を入れています。
アパレル業界の中で美濃屋のことをご存知の方は、「美濃屋は量販店向けの商品づくりが得意な会社」というイメージがあるのではないでしょうか。確かに強みであることは間違いありませんが、それだけの企業ではありません。そのため、新しくご入社いただく方には、良い意味で既存の美濃屋を踏襲しすぎず、新たな感性で、ものづくりや提案をしていっていただきたいです。

現在、岐阜本社と東京オフィスがありますが、どのように役割分担をされているのでしょうか?

現状、ほとんどの機能は岐阜本社にあり、秋葉原にある東京オフィスは取引先との商談の拠点として、出張の際に使用しています。また東京ではもうひとつ、神宮にもオフィスを構えており、新プロジェクトに関してはこちらを拠点に行っていきます。
取引先との距離というのも、営業活動における重要なポイントの一つですから、セレクトショップのバイヤーさんがランチのついでに神宮前のオフィスに寄ってくださるような、身近な存在になっていきたいと考えています。

社内図書は近隣の本屋と提携し、雑誌の最新号からカルチャー本まで揃う。リクエストすれば購入してもらえるという嬉しいシステム。

自分の仕事を自分で責任を持って遂行する

美濃屋の社員の方々に共通する特徴などはありますか?

働き方という観点で言うと、自分の仕事は自分で責任を持って遂行する、という社風です。特に営業職は一人ひとりに数字がついているということもあり、その傾向が強いかもしれません。
ですので、チームワークでお互いフォローし合って進めるというよりは、ひととおりの業務を一気通貫で遂行できるタイプの方が向いていると思います。ある程度の経験をお持ちで自走でき、自分のペースで仕事を進めていきたいという方にはすごく仕事がしやすいのではないでしょうか。

数字のお話ができましたが、評価についても数値結果がベースとなるのでしょうか?

職種にもよりますが、基本的には実績数値ベースです。一人ひとりが持つ数字をしっかり達成することに加え、さらにどれだけ積み上げられるかがインセンティブとして評価されます。評価軸は簡単に言うと大きくふたつ。既存顧客での成果と新規顧客開拓です。

新規顧客を開拓した場合、2年目で一定の額まで拡大することができていれば評価対象となります。「試しにお願いしてみようか」という単発の契約ではなく、継続的に顧客深耕していくことを重視しています。
では、継続的な顧客になれば安定的に売上を作り続けられるかというと、そうとも限りません。お取引先の経営方針が変わることで急に発注が激減することもありますし、逆に急増することもあります。そうした時代の流れや担当企業の潮目を読み、安定して一定の売上を作り続けることが大切なのです。

非常に分かりやすくてモチベーションに繋がりそうですね。最後に、こんな方と一緒に働きたい、というメッセージをお願いします。

基本的なことですが、社内外様々な人と関わりながら進めていく仕事なので、社交的な方に来ていただけると嬉しいですね。当社には、古くからお取引している問屋、全国展開している大規模量販店、ローカルな小売店など、様々な業態のお取引先があります。それぞれ仕事の仕方や状況に合わせて、フレキシブルに動ける判断力やコミュニケーションスキルはとても重要です。

加えて新プロジェクトでは、「セレクトショップなど新たなジャンルへのチャレンジ」というミッションがありますので、その商圏に強い方であれば、言うことはありません。
70年間、常に変化し続けてきた美濃屋でともにチャレンジしたいという方からのご応募をお待ちしています。

倉庫を改装したオフィスは、ニューヨークのデザイナーによるもの。細部にまでこだわりが詰まっている。
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美濃屋株式会社

美濃屋株式会社

事業内容 1.既製服の企画、製造、販売
2.貨物の保管、梱包、仕分け、値札付け及び検品に関する業務
事業所 岐阜県岐阜市柳津町高桑5-112
設立 1970年3月(創業:1948年1月)
代表者 代表取締役社長 木野村 守彦
従業員数 126名(2018年2月時点)
資本金 6,000万円

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