アパレル企業特集

2018.12.21

north object(株式会社ノースオブジェクト)

子育てママ・ファミリーの日常を「衣・食・住」で豊かに――
ノースオブジェクトが提案したいこと

アパレル卸売業を基盤に、アパレル・ベーカリー・レストランといった小売事業を展開しているnorth object(ノースオブジェクト)。その原点にあるのは、子供のために一生懸命頑張るママたち、そしてファミリーを応援したいという思いでした。
今回は、人事担当の北口さんに、ノースオブジェクトの世界観や、他では経験できないようなさまざまな取り組み、こんな人と一緒に働きたいといった思いについてお伺いしました。

少しの手間と工夫で毎日を彩る「衣・食・住」の暮らしを提案していきたい

まず、ノースオブジェクトについてご紹介ください

ノースオブジェクトは、子育て中のママやファミリーをターゲットに、日常にあるものに少し手間をかけて家族が日々を楽しく暮らす、そんな豊かな暮らしを衣食住にわたり提供していく会社です。「衣」で3つのアパレルブランドを、「食」でベーカリーショップとスープ食堂を展開しており、現在は「住」で自治体とのまちづくりを準備しています。

子育てママやファミリーをターゲットにしている理由は何ですか?

街中やカフェ、ショップなどでしばしば見かける、わんぱくな子どもたちと疲れたママ、彼女たちに対する周囲の厳しい目…代表の南がそんなシーンを何度も目の当たりにし、「子育てを頑張っているのに、なぜこんなに肩身の狭い思いをしなければならないんだろう」と感じたことがきっかけでした。
私たちの提案するショップの空間やアイテム、ワークショップ、美味しいもの、そういったものをきっかけに、日々の生活が豊かになり、子育てというかけがえのない時間に向き合い、頑張っている家族が笑顔で過ごせることを願っています。

衣食住の提供を、というメッセージを掲げていらっしゃいますが、「衣」からスタートした理由はなんでしょうか?

南をはじめ、起業メンバーがもともとアパレル出身だったんです。まずアパレルの卸からスタートし、事業として安定してきた段階で、自分たちが良いと考える世界観や思いを直接お客さまに伝えていくため、6年前より小売事業もスタートさせました。

キーワードとして挙がっている“豊かな暮らし”について、具体的にはどんなイメージでしょうか?

私たちの考える“豊かな暮らし”は、北欧の人々の暮らしに似ています。
冬が長く日照時間が短い北欧の国々では、快適に家で過ごすためのさまざまな工夫があります。長く使っても飽きのこないインテリアやファブリックに囲まれ、家族との温かな食事を楽しむ。動きやすく着心地の良い洋服に袖を通し、自然の恵みを愛おしむ。大金をかけることではなく、四季の移り変わりの中で、日常にあるものに少し手間をかけ、工夫することで毎日を彩る生活を大切にしています。そんな暮らしこそ、私たちが「衣・食・住」にわたって提案していきたい“豊かさ”です。

「住」については自治体と取り組んでいるとのことですが、具体的にはどういう計画なのですか?

“ファミリーが安心して暮らせるまちづくりを”という共通の思いを持つ、大阪府大東市さんとお取組みをさせていただいています。公園に隣接する市営住宅のリニューアルに合わせ、「子育てママのための街を作る」をコンセプトに、当社のレストランやショップ、ワークショップや料理教室などができるスペースなどを作ります。近隣に住む方々の暮らしに寄り添い、さまざまな提案ができるまちづくりを考えています。

そのプロジェクトには、社内の専任スタッフの方がいらっしゃるのですか?

社内公募でメンバーを募って、「子育てママプロジェクト」を発足しました。関西エリアに80名ほどのスタッフがいる中、プロジェクトメンバーは35名ほど。アパレル販売スタッフからパン製造スタッフまで、さまざまな仕事をしているメンバーが集まって、どんなものがあれば嬉しいかな、と話し合っています。ノースオブジェクトにとっても重要なプロジェクトで、スタッフみんなの関心の高さを感じています。

子育てファミリーのための街づくりを行い、「衣・食・住」を提案していくプランを準備中だ

社内イベントやフィンランド研修・勉強会を通じて
世界観を共有し、楽しみながら学び、成長できる

「子育てママプロジェクト」のような特別な取り組みに加え、普段の業務の中で色んな職種のスタッフが横断的に仕事をする機会はありますか?

はい、あります。
たとえば、「pesä(ペサ)」「Keitto(ケイット)」という2店舗ではそれぞれ「暮らしDIY NOTE」「MORI NOTE」というフリーペーパーを毎月発行し、デザイナーのこだわりやオススメコーディネート、季節のパン、暮らしにまつわる話などをご紹介しています。毎月のテーマは基本的にアパレルのデザイナーが考え、それに合わせてパンの企画やスープのメニュー、ワークショップの企画などをそれぞれの担当者が一緒に考え、編集しています。

商品を紹介する「季節のカタログ」とはまた違って、読み物としてとてもおもしろいですね!

一般的にカタログは広報やPR担当が制作しますが、「暮らしDIY NOTE」「MORI NOTE」は、実際に“ものづくり”をしているメンバーが手掛けていますので、良い意味でのアナログ感、手作り感があって、ショップの雰囲気に合った温かみのある発信ができていると思います。

ほかにも仕事の枠を越えた取り組みがあり、普段の仕事では関わることの少ない、さまざまなポジションのメンバーと交流を深める「Kippis(キッピス)会」というイベントを毎月行っています。Kippisはフィンランド語で「乾杯!」という意味で、その名の通り、お酒を飲みながら歓談したり、色んなイベントや企画を考えたりしています。先日の会では23時すぎまで大盛り上がりでした(笑)!

ノースオブジェクトならではの考えや取り組みが素敵ですね。やっぱり、北欧文化に詳しい方が多いのでしょうか?

ノースオブジェクトが持つ思いに近い、豊かな暮らし、丁寧な暮らしを大切にしているメンバーが多いですね。とはいえ、最初から北欧文化に詳しい人ばかりではありません。ですので、さまざまな形で北欧文化に触れる機会を用意しています。

ひとつは年に1回のフィンランド研修です。自身の業務にどうやって活かすかというテーマでレポートを提出し、審査に通過すれば1回5名まで参加することができます。私も一度参加したのですが、街全体がイメージしている世界観そのもので、細部までおしゃれでかわいくて、とても刺激を受けました!

もうひとつは、月1回実施している、「オッピミサイカ」という北欧の体験をしながら楽しもうという勉強会です。たとえば今月は“スウェーデン流のクリスマス”というテーマ。スウェーデンではクリスマスにドナルドダックを見るのが定番なので、アニメを流してみんなで料理してパーティーをします。1月はフィーカという北欧のお茶会を行う予定です!

仕事のためのインプットって、自分自身でアンテナを張って行うことが多いと思いますが、ノースオブジェクトでは会社からさまざまな機会が多数提供されているのですね

現在、ノースオブジェクトは約20の職種があり、社員数もこの6年で30名から120名まで増えました。
そんな中で、みんなが同じ思いを持って前向きに仕事に取り組んでいくにはどうすればいいだろう?と考えたときに、社内のさまざまなメンバーと交流し、自分たちが提案したいことへの理解を深め、楽しみながら成長していける環境を作っていきたいと考えました。北欧文化のことは詳しくないという方でも、価値観に共感してくださる方であれば、安心して学ぶことができます。

毎月、アパレルのデザイナーを中心に企画・編集しているフリーペーパー「MORI NOTE」

時短ママの活躍や残業時間の大幅削減…
積極的な業務改善により、質の高い仕事を目指していく

働く環境についてはいかがでしょうか?

実は以前は業務時間が長かったのですが、今年から20時半完全退社、残業も申請制にしました。またどうしても休日に仕事が入ってしまった場合は、出勤日に時間調整できる「振替時間制度」もスタートしました。たとえば人事の私は、土曜日に面接が入って数時間出勤することがあるので、その場合は平日に数時間遅く出勤する、といった調整をしています。

業務改善を積極的に進めているのですね

仕事の進め方でクセになってしまっている無駄な時間って、誰しも多かれ少なかれあると思うんです。そこをコンパクトにすることで、同じ業務量でも時間を短縮することができています。
また、産休・育休を取得した社員はほぼ全員復帰して、時短で働いています。復帰に際しては面談を行い、個々それぞれのライフスタイルの変化に応じて時間や給与など雇用条件をカスタマイズしています。

これから考えている取り組みや戦略などはありますか?

ひとつは、人事制度のさらなる改善です。
北欧の人々って、自分の強みを理解していて、弱みを克服するというよりは、強みを伸ばしていくという価値観を持っているんです。ダメなところを見て人と比べるのではなく、強みを見て自己や周りを肯定する。この考えは会社を強くしていく上でも同じことが言えると感じていて、お互いの個性や強みを認め合えるような人事・評価制度を取り入れていきたいと考えています。

もうひとつは店舗における販売戦略の変化です。
ビジネスなので売上は作らないといけないのですが、そのプロセスが変わってきています。直接的に売ることを考えるというよりは、当社のお店に足を運べばこういう暮らしぶりが感じられて、ワークショップを体験することでお店にあるアイテムが欲しくなる。そういった価値のある売り場づくりを組み立てています。居心地の良い空間や体験などを通じて、私たちが良いと考える世界観を提案し、それに共感してくださるお客さまを大切にしていきたいです。


ノースオブジェクトの考えや取り組みに共感してくれる人をお待ちしています

最後に、こういう人と働きたい、というメッセージをお願いします

一番はやっぱりノースオブジェクトの理念や世界観への共感です。
それは、「豊かな暮らしが好き」というライフスタイルの共感でもありますし、「仕事を通じて世の中の誰かの役に立ちたい」という働き方の共感でもあります。自分たちの好きなものを仕事に落とし込み、それによって誰かの生活が豊かになる。それを仕事のやりがいとして楽しめる方と一緒に働けると嬉しいです。
ノースオブジェクトに興味を持ってくださった方からのご応募をお待ちしています!

north object(株式会社ノースオブジェクト)

north object(株式会社ノースオブジェクト)

事業内容 婦人衣料品及び雑貨の企画、卸売、直営アパレル店舗、
ベーカリー、飲食店の運営
事業所 大阪府大阪市西区南堀江1丁目1-14 四ツ橋中埜ビル4F
設立 1999年4月
代表者 代表取締役 南 大助
従業員数 120名 ※パート含む(2018年12月時点)
資本金 1,000万円

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