アパレル企業特集

2016.11.07

studio CLIP(株式会社アダストリア)

スタディオクリップのいま、そしてこれから
部長独占インタビュー

“今日の日を、忘れられない一日に。”
“毎日が、いつもいい日でありますように。”
日々の何気ない小さなしあわせを大切にする女性たちに寄り添うライフスタイルブランド、「studio CLIP(スタディオクリップ)」。今回は部長の猪瀬さんにインタビューし、ブランドデビューから37年を経た現状、今後の展望、ものづくりの現場などについてお伺いしました。

今回、この方にお話を伺いました!

スタディオクリップ 営業部長

猪瀬 清久さん

今回、この方にお話を伺いました!

大手アパレルメーカーで販売から営業まで経験後、「ニコアンド」を生み出した株式会社ドロップに営業統括として転職。その後、経営統合によって株式会社アダストリアへと組織が大きく変革する中、複数ブランドの営業統括を経験し、現在、ライフスタイルブランド「スタディオクリップ」の部長をつとめる。

右肩上がりの成長を続け、高収益体質ブランドへ

はじめに、スタディオクリップの現状についてお伺いします。2016年2月決算では、200億円を突破し昨年比104.3%成長、社内でもグローバルワーク、ローリーズファーム、ニコアンドに続く4番目の売上となりました。

前年比で見ると確かに成長していますが、営業利益の予算対比で見ると、もっと結果を残さないといけない数値だと捉えています。2017年2月期の数値を見るとアダストリア全体で108.6%成長に対し、スタディオクリップは103.7%と、もう一段階の成長が必要で、高い予算に向けてチャレンジをしている状況です。

もう一段階の成長に向けては具体的にどんな取り組みをしていますか?

当社におけるスタディオクリップの役割のひとつとして「高収益体質であること」があります。売上ももちろんですが、きっちり利益を出すということですね。それを実現するため、現在は細かなブラッシュアップをいくつも重ねて取り組んでいます。

たとえば、店舗業務のオペレーション改善、什器の見直しなどを行っています。納品作業から品出し、陳列、おたたみなど、ひとつひとつの業務を軽減することでコストを削減し収益に繋げるというもので、一部の店舗は、店舗リニューアルやオペレーションの見直しによってどれだけ改善されるかというテスト運用をスタートさせました。


幅広い層のお客さまに愛されるためのものづくり

幅広い層のお客さまに愛されるためのものづくり

同じライフスタイルブランドとして、同社内のニコアンドと比較されることも多いかと思いますが…

一時期、取引先からも「どう違うの?」なんて声が挙がっていましたが、最近はだいぶ差別化も進み、それぞれのブランドの特徴をしっかりと打ち出せるようになってきました。

ニコアンドはどちらかというとインダストリアルなテイストで男性的、インテリア系に強みのあるブランドであるのに対し、スタディオクリップは女性的で、ライフスタイルの中でも特にキッチンシーンを切り取ったブランドだというのが分かりやすい違いです。
ブランド展開面で言えば、スタディオクリップの方が出店販路やチャネルが広く、ショッピングセンターやGMSと呼ばれる大規模総合スーパーなどに出店できるというのも大きな違いですね。当社にはたくさんブランドがありますが、その中でも、40~50代のお客さまにもご支持いただいている数少ないブランドです。実際に足を運んでくださるお客さまを見ると、60~70代の方もたくさんいらっしゃるんですよ。

お客さまの層の広さは大きな強みですね。ものづくりにおいてもそういったところは意識しているのでしょうか?

もちろん意識はしていますが、ターゲット層を広げるために商品の幅を広げるのではなく、生地感や着心地、キレイに見える着こなしができるなど、クオリティを重視したものづくりにこだわっています。もともとスタディオクリップはリピーターが多く、根強いファンの皆さまによって支えられているブランドですが、今や200億円規模のブランドになったので、“マス”を意識したものづくり、つまりトレンドを同時に考えていかなければなりません。このブランドらしさとトレンドを両立させながらどう他ブランドと差別化していくかを日々考えています。

幅広い層のお客さまに愛されるためのものづくり

他ブランドと差別化するために行っていることを教えてください。

最近は、このブランドのファンだから買う、という人は少なくなってきて、アイテム単位で比較して少しでも良いもの、そしてお得感のあるものを買うというお客さまが増えてきました。そのため、一つひとつの商品にどれだけ価格以上の付加価値を付けられるかということが大事になってきます。
付加価値を付けるために一番重要なのは、スタートを早くすること。1年前には動き出し、生地開発から工場選定、どの商品をどれだけ生産するか、しっかり組み立てて進める、計画生産を重視しています。

なるほど。ということはMDがかなり重要な役割となりますね。

はい、そのとおりです。MDには高いコミュニケーション能力とスケジュール管理能力が求められます。
ディレクターとの意思疎通、ブランドを構成するメンバーとのやりとり、自分が用意した計画を企画に落とし込むためのデザイナーとの話し合い、取引先とのやりとりなど、社内外でさまざまなコミュニケーションを取り、しっかり計画に沿って商品をお客さまの手に届けられるよう進めていきます。

また、単に進行管理して数値を管理すれば良いというわけではなく、モノが分かることも重要です。たとえばシンプルなカットソーを作るにしても、その中にどんな今年っぽさがあるか、去年と比べてどんな工夫や改善ができるか、といったことを突き詰めてしっかりと計画通りに打っていかなければなりません。特に何万枚も生産するような商品に関しては、何度も何度も試行錯誤して、チームが納得した上で「これでいこう」という判断する、非常に重要な役割を担っているのがMDです。その動きひとつでチームを左右させるだけの存在があるんです。

こうやってお話を伺うと責任の重さを感じます。

基本的には週1回の検討会の場で、ああでもない、こうでもない、とみんなの考えを取り入れて決められていくので、MDがひとりで考えて決めてひとりで責任を負うわけではありません。しかし、ヒット商品が生まれる背景にはMDの「売れる商品を作ってやるんだ!」という強い思いが必ずありますし、逆に言えばその思いがないとヒット商品は生まれません。
全商品に対し100%以上の全力投球は難しいかもしれませんが、そこはビジネスとして優先順位を付けて、ここが勝負というときにぐっと踏み込めるか。しっかり自分の意思を周りに伝えて良いものづくりができるか。やっぱりMDにとって一番大切なのってその強さだと思います。

幅広い層のお客さまに愛されるためのものづくり
猪瀬さんとスタディオクリップ スタッフのみなさん。立場や職種を超えて、和気あいあいと笑いの絶えない雰囲気が印象的。

堅実な成長と新たなチャレンジ

堅実な成長と新たなチャレンジ

これからのスタディオクリップの展望についてお聞かせいただけますか?

今は大きな変化というよりもブラッシュアップの時期として捉えています。
出店は年間10~15店舗ペースでコンスタントに行っています。現在は177店舗ですが、今後はさらに多店舗化をすすめていきます。
また、一部エリアではドミナント出店も考えています。

今後の出店はどういったイメージでしょうか?

スタディオクリップはだいたい50坪程度の店舗が主なのですが、主要エリアや注力エリアごとに1店舗、100坪規模の“ミニ旗艦店”を出店検討中です。カフェを併設したり、通常店舗にはないアイテムを取り扱ったりし、普段足を運んでいる、近くの街のスタディオクリップとは違う、特別感のある店舗をイメージしています。
アダストリアとカフェ・カンパニー社との合弁会社が立ち上がり、新業態がスタートしますので、そことの協業も視野に入れながらライフスタイルを提案するための「場所」を創っていきたいと考えています。

堅実な成長の中にも新しいチャレンジがあるのですね。

僕がアダストリアでいいなと思うのは、単に洋服を作って売るだけでなく、色んなことを視野に入れながら常に大きなチャレンジと対峙していて、そんな組織に属していること自体が刺激的だということです。

実際、日々の業務は目の前のビジネスを堅実に遂行することの方が多く、常に目新しいことにチャレンジしているわけではありません。
しかし、同じ会社の中で常に誰かが新しいことにチャレンジしていて、その姿を目の当たりにすると、「将来的にはこんなことやってみたい」「うちのブランドにもこんな可能性があるかも」と、ワクワクしますし、タイミング次第では色んなチャンスがたくさんあります。やると決めたときのスピード感もとても早いです。会社全体が常に攻め続けているので、それが現場にも伝わって、アダストリア全体の社風になっているんだと思います。


他には負けない商品を作ってやろう、という熱い志を持った人をお待ちしています

絶対に売ってやろう、という熱い志を持った人をお待ちしています

スタディオクリップでは現在、MDを募集中ですが、転職活動中のMDの方々に向けてぜひメッセージをお願いします。

スタディオクリップは中途社員が多く、色んなカラーを持ったメンバーのさまざまな経験やスキルの良い面を活かしながらブランドを創り上げています。今回お迎えする方には、そうした新しい風を入れ、これまでに我々が疑問にも思わなかったような発見や変化をもたらしてくれることを期待しています。

スタディオクリップに限った話ではありませんが、ビジネスを成功させるというのはチャレンジングで、厳しいこともたくさんあります。それが仕事です。だからこそ、「他には負けない商品を作ってやろう!!」と仕掛けたものが成功したときの喜びは何にも変えられないやりがいですし、それがMDの一番の醍醐味だと僕は思います。

僕たちはスタディオクリップを日本一のライフスタイルブランドにしたい、と日々試行錯誤しています。
同じ志を持って、一緒にブランドを成長させていってくれる方のご応募をお待ちしています。

株式会社アダストリア

株式会社アダストリア

事業内容 衣料品・雑貨等の企画・製造・販売
事業所 本部:東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウ サウスタワー10F
設立 1953年10月22日
代表者 代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)福田 三千男
従業員数 正社員4,760名(2016年2月末時点 グループ合算)
資本金 26億6000万円

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