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現在の展開、活動内容は? |
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家具のデザインを中心に、プロダクトデザイン、展示会場のデザインな
どを手がけています。Royal College of Art(王立芸術大学院)
の講師として、半年間は週に一度教えに行っています。London
Metropolitan Universityの客員研究員でもあり、同校のもつ最新技術
をデザインの現場にどう生かせるかという研究の手伝いをしています。 |
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デザイン、建築関係の日本企業で働いた後、ロンドンへ移住されますがそのきっかけは? |
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東京で3年働いて、自分が本当にやりたいことが少し見えて来たので、大学院に入り直すことにして、ロンドンのRoyal College of Artを選びました。それが渡英のきっかけです。一年間の英語と美術史などの準備コースを経てRoyal College of Artを受験し、家具科の大学院で2年間学びました。その後、同じくRoyal College of Artを一年早く卒業していた旧パートナーとロンドンでデザイン事務所を始めました。1995年当時、日本はバブル崩壊の直後でインディペンデントとして仕事をすることが難しそうだったので、いろいろな条件のそろっていた英国で、デザイナーメーカー(デザインしたものを自主製造販売する)としての活動を始めたのが最初です。その後、企業にデザインを提供するコンサルタントとしての仕事も増え、今に至っています。 |
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デザインのコンセプトは? |
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企業へのデザイン提供がおもな活動なので、その企業の持ち味を生か
し、さらに何かポイントを見つけて共にチャレンジするような、そんな
デザインをいつも心がけています。使えるデザイン、目に心地よい形はもちろんですが、使う人とモノの親
和性や記憶との重なりからもたらされる心地よい共感を表現できたらい
いなと思っています。 |
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今回のデザインタイドで注目してもらいたい点を教えてください。 |
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ロンドン郊外の森を歩くのが週末の楽しみになっていて、その気持ちよさをそのまま照明器具にするシリーズ第2弾の「LittleWoods」。室内に冬木立の揺れる光を再現してみようと思っています。 |
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過去に数々の賞を受賞していますが、その中で印象に残っている作品はありますか? |
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2005年にパートナーシップから独立して自分のスタジオを始め、その最初の作品だったISOS Collectionのための展示会場のデザインがその見本市でのBest Stand Awardをもらった、そのときはとても嬉しかったです。 |
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また賞とは関係なく、思い入れのある作品は? |
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すでに12年前の作品ですが、Royal College of Artの卒業作品「Table=Chest」が昨年やっとヨーロッパのメーカーから発売になりました。これはその年の新人賞を取ったり、はじめて美術館に収蔵されたりした作品だったので、これが再び市場に出る事がとても嬉しいです。 |
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そのアイデアやセンスはどこから来るのですか? |
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アイデアは日々の生生からたぐりよせる感じですね。プロダクトの使い勝手、こうあったらよいと思う佇まい、一緒にプロジェクトを進めている会社の特徴や目指している方向性など、そのときどきの課題によってどの引き出しを開けるか。センスというのも、日々の生活をどう送るかによるのではないかと思っていて、スタジオで使う家具や家に置くもの、毎日食べるものだとかそれを盛る器など、出来るかぎり自分の美意識に沿うよう、心地よく感じるものを選ぼうとしています。週末をどう過ごすか、何を選び取って見に行くか、どんな場所を歩くのか。そういうことを意識的に、いちいち腑に落ちるように選びたいと思うようになりました。 |
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過去を振り返って今の自分に繋がっていると感じる転機があれば教えてください。 |
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過去のどんな決断も、YESと言ったこともNOと言ったことも今の自分に繋がっていると思います。まずは海外に出たこと。広い視野でヨーロッパの生活そのものに触れる経験は自分自身のバックグラウンドである日本の再評価にもつながっているし、自分自身が持っているものをじっくり考える機会があったことも良かったと思う。最近では、パートナーシップ解消の決断をしたこと。より自分に素直に、原点に還る方向に向かっているので、これは本当に転機だったと思います。 |
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異国の地で苦労したエピソードがあれば教えてください。 |
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最初は英語が下手だったので、プレゼンなどでアイデアを伝えるためにたくさんのビジュアルを用意したりとコミュニケーションの工夫をする必要がありました。でもそれがかえって、プレゼンの質を高めてコンペティションに通りやすくなったり仕事をとりやすくなったりと、良い方に働いたような気もします。 |
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仕事の合間やリラックスしたいときにすることは? |
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週末は田舎道を自転車で走ってます。そこまで元気のない日は森を散歩します。仕事の合間といえば、スタジオでのランチは楽しみのひとつ。スタッフと交代で作って食べるのだけれど、オーガニックの野菜ボックスをスタジオに配達してもらっていて、新鮮な季節の野菜をいろいろ工夫して食べています。夏の間は、テーブルや椅子を中庭に持ち出して、みんなで日光浴しながら食べます。 |
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座右の銘やモットーはありますか? |
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「がんばらない、あきらめない、わかったことにしない。」by田口ランディ |
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安積朋子
日本企業に3年デザイナーとして勤めたのち1992年に渡英、旧パートナー安積伸と共にデザインスタジオを設立。プロダクトデザインのほか、空間デザインなどを手がける。2005年パートナーシップを解消後「t.n.a. Design Studio」を設立、ソロとしての活動を開始。近作はFurniture Works (イギリス)の展示会場デザイン、東條会館のレストランARGO(東京)のための椅子など。
New Designers Award(1995年)、100% Design/Blueprint Award, Best Contribution(2002年)、Jerwood Applied Art Furniture Prize最終候補(2004年)など受賞多数。 |
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